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JT/4~9月期は増収減益も、通期の利益予想引き上げ

2014年10月30日 / 経営

JT(日本たばこ産業)は10月30日、2014年12月期(4~12月)第2四半期(4~9月)連結決算(IFRS=国際会計基準)を発表した。

売上収益は1兆1744億円(14年3月期第2四半期比1.3%増)、営業利益は3070億円(11.6%減)、税引前利益は3029億円(10.7%減)、親会社の所有者に帰属する利益は2193億円(7.5%減)だった。

売上高を事業別でみると、国内たばこ事業は6.4%減。一方、海外たばこ事業は7.2%増だった。飲料事業は3.6%減、医薬事業は6.6%減。加工食品事業は1.6%増となった。

同社が重視する調整後営業利益は3283億円(3.0%増)。海外での値上げと円安が寄与する形が続いた。

営業利益は、国内たばこ事業強化のための費用を投じたことに加え、固定資産売却益の減少が響き、圧迫された。

JTは同日、通期予想を修正すると発表した。売上収益を従来予想の2兆1500億円から2兆1430億円に引き下げる。

その一方で、営業利益を従来予想の4820億円から5140億円に、親会社の所有者に帰属する利益を3440億円から3750億円に、それぞれ引き上げる。さらに、調整後営業利益は、5520億円から5740億円に上方修正する。

固定資産売却益が増加することなどが、営業利益を押し上げる見込みという。

ドル・円の想定レートは、1ドル=100円の従来予想から、1ドル=104円と、円安方向で見直した。

同社は7日、欧州で2つのたばこ工場を閉鎖し、生産拠点を再編することを検討するとして、労働組合などとの協議を開始する旨を発表している。これに絡み、関連費用を今年度中に計上する予定という。

※JTは、今期から決算期を3月末から12月末に変更したため、今期は4~12月までの9か月の変則決算となる。このため、通期予想も9か月の期間で出している。

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