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凸版印刷ほか/サンプリングマシン利用による店頭プロモーションの実証実験

2008年11月26日 / トピックス

凸版印刷、みやぎ生活協同組合、宮城県の地元紙の河北新報社の3者は11月26日、複合的にプロモーション手法を組み合わせた店頭プロモーションの実証実験を25日から開始したと発表した。実験期間は12月22日までの約1ヶ月間。商品サンプルを自動で配布するサンプリングマシンや顔認識による視聴率測定を行うデジタルサイネージなどを組み合わせ、集客効果などを検証する。

実験はみやぎ生協の新田東店で実施。サンプリングマシンを中心にデジタルサイネージ、特別陳列棚を連動させ、集客効果の検証や商品の販売促進を図る。実験のキーパーツとなるサンプリングマシンは、富士電機リテイルシステムズ、デジタルサイネージは日立製作所の協力で構築したシステムを使用する。

まず河北新報などの地域メディアを活用して実験を告知し、サンプリングマシンの利用に必要なQRコードを発行。集客にはポスターなどの店内メディア、みやぎ生協の公式サイトなどの電子媒体も活用する。メディアの種別、チラシ配布エリアごとにレスポンスを計測し、メディアごとに広告効果を検証する。

サンプリングマシンは、主にメーカーの商品サンプルを自動配布するのに使用。QRコードをサンプリングマシンにかざすと、複数の商品から気に入ったサンプルが貰える仕組みで 普段は購入しない商品の試用とその効果を計測する。これにより新たな顧客層の獲得が期待できるという。サンプルは1商品につき1週間配布し、1日1回限りの利用とする。サンプルにはアンケート用紙を同梱されている。

また、サンプリングマシン近くに設置した特別陳列棚にデジタルサイネージを設置。プロモーション対象商品の説明映像や利用イメージ映像などを随時放映する。特別陳列棚では、顔認識による視聴者数・性別を自動測定する装置を設置。来店客の視聴率データを取得する。これにより、商品サンプルの配賦時にどの商品訴求コンテンツが見られているかなどの効果が測定できる。凸版印刷は今後、実験結果をもとに店頭プロモーションの全国展開を図っていく。

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