ケロッグ・大谷執行役員/栄養バランスの良い「シリアル」を幅広い年代に届ける
2016年12月06日 14:48 / 流通最前線トレンド&マーケティング
――アクティブシニアの取り込みも目指す。
大谷 シリアル類はコレステロールを含まず、塩分も控えめ。特に、玄米フレークはコアユーザーが50代以上となっています。ヘルシーな玄米への関心の高まりを受け、60代、70代の新規ユーザーも参入しています。
この秋発売の甘さ控えめで、あんず、黒豆、あずき、かぼちゃの種といった和の素材、カルシウムを多く含むアマランサスを使用した「玄米グラノラ」は1食分(40g)に牛乳200gをかけて食べると1日に必要なカルシウムの70%が摂れます。
骨の形成を助けるビタミンD、細胞の健康維持を助けるビタミンEを含む栄養機能食品。黒蜜風味で、アクティブシニア女性のし好に合わせました。
30分フィットネスのカーブスでのサンプル配布、娘から母へのサンプル配布など、アクティブシニア女性の口コミ力を意識したコミュニケーションを展開しています。
――アンバサダープログラムなどコミュニケーション施策を充実。
大谷 「オールブラン」ブランドに関し、製品モニターしてもらい、イベントなどに参加するアンバサダープログラムを実施しています。SNSなどで製品やイベントについて発信してもらっています。
2016年11月で4600人以上が参加しており、「オールブラン」のレシピなど新しい食べ方の提案、商品へのリクエストなど、当社側も大変勉強になっています。
ママアンバサダーも今年2月に開始しましたが、現在2000名を超えており、想定以上の関心の高さに驚いています。
子どもがいて健康意識の高い母親ユーザーの声を取り込みたいと思っています。レシピ紹介やクッキングイベントなど楽しく学べる機会も提供していきます。
――朝食の重要性を伝えていく
大谷 江崎グリコと協力し、大人の朝食欠食の減少を図り、新しい朝食スタイルとして「アーモンドミルク・グラノラ」を広める「朝食応援プロジェクト」を9月に展開しました。
流通大手を中心に、グラノラとアーモンドミルクを活用したメニュー提案など、共同販促と試食提供を実施しています。オフィスグリコを活用した、全国の企業における無料サンプリング、企業の社員食堂での無料朝食の期間限定提供など、企業を超えた取り組みも進めました。
今後も、他の食品メーカーとのコラボレーション、流通側とのテーマを持った売り場づくりを推進し、健康的な朝食であるシリアルを日本の食卓に広げていきたいと考えています。
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