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菓子生産数量/飴、ビスケット、スナック菓子好調、チョコレートが苦戦

2019年04月01日商品

全日本菓子協会は3月29日、2018年菓子生産数量・金額推定結果を発表した。

2018年の菓子需要は、ジャンルによって差が見られるものの、全体としては、生産数量が前年をわずかに上回る一方、生産金額や小売金額は前年並みの状況となった。

<スーパーの菓子売場(イメージカット)>
スーパーの菓子売場(イメージカット)

ジャンル別にみると、「飴菓子」、「ビスケット」、「スナック菓子」、「油菓子」、「その他」においては、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年を上回った。

一方、「チューインガム」、「せんべい」、「米菓」、「和生菓子」、「洋生菓子」は、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年を下回った。

「チョコレート」は、生産量は前年をわずかに上回ったものの、生産金額や小売金額は前年をかなり下回った。

菓子業界としては、菓子の需要拡大に向けた食育的取組として、引き続き、砂糖業界とともに「店頭キャンペーン」と「作文コンテスト」を2本柱とする菓子需要喚起キャンペーンに取り組んだ。

飴菓子の生産量は、ハード系で夏の猛暑等により塩飴が伸びたこと、ソフト系でグミなどが伸長したことから、全体として前年から微増となった。

生産金額や小売金額は、機能性のある付加価値の高い商品が増加したことで、生産数量を上回る伸び率となった。

チョコレート生地100%、板チョコ、粒チョコなどのチョコレート製品は、生産数量、生産金額ともに前年を下回った。

チョコレート生地60~100%未満、ナッツチョコなどのチョコレート製品は、生産数量は前年を上回ったが、生産金額は前年を下回った。

チョコレート生地20~60%未満、被覆チョコなどチョコレート菓子は、生産数量、生産金額ともに前年を上回った。

全体としては、生産数量は前年を上回ったが、生産金額は前年を下回る結果となった。

ここ数年伸長が著しかったチョコレート生地100%、板チョコ、粒チョコなどのチョコレート製品は、伸長が鈍化した形となったが、一方で前年比でマイナスが続いていたチョコレート生地20~60%未満のチョコレート菓子は回復傾向にあると言える。

チューインガム市場は、依然縮小傾向が続いており、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年比4%減となった。

そうした中で、構成割合の大きい「粒ガム」は2%減と市場全体よりも減少率が小さく、機能価値を提供できる商品群がボトル形態を中心に底堅く推移しており、市場の下支え要因となっている。

玩具付きやパッケージデザインにキャラクターを用いた子ども向け商品の伸張により、「風船ガム」は8%増と市場全体よりも好調に推移した。

せんべい(小麦粉)は、全体としては、相次いだ災害による消費者の消費意欲の低下等の影響を受け、生産数量、生産金額、小売金額ともに減少した。

地域別には、新幹線の開通や訪日外国人の増加の恩恵を受けた比較的好調な地域、災害の影響を強く受け厳しかった地域、あまり前年と変わらない地域などがあり、さまざまな状況であった。

ビスケット類の国内生産動向については、夏季の猛暑にも関わらず概ね順調に推移した。

種類別の生産動向を見ると、ハード系、ソフト系、パイ加工品その他(ビスケット加工品、半生ケーキ、パイなど)は増加したものの、クラッカー、乾パンは減少した。

ロングセラー商品の販売が比較的堅調に推移する一方、新製品の伸長もみられた。こうした生産数量の増加を反映して、生産金額が増加に転じ、小売金額も増加した。

米菓の生産数量は、近年比較的堅調に推移してきたが、全体では0.4%減となった。

カテゴリー別では、もち米を使用する「あられ」は、上半期は前年並みで下半期は2.6%増、うるち米を使用する「せんべい」は、上半期は3.4%減で下半期は前年並みだった。

生産数量の減少により、生産金額、小売金額とも1%減となったが、生産数量の減少率より、生産金額、小売金額の減少率がやや大きいのは、総じて、比較的低価格帯の製品の販売ウェイトが高かったことによる。

和生菓子の家庭内消費は、ほぼ堅調に推移しているものの、一人当たりの購入単価が減少していること、中元期、歳暮期など贈答品売上けが回復していないこと、外国人旅行者における関心は極めて高いが、消費・賞味期限の関係からか、消費に結びついていないことなどにより、生産数量、生産金額、小売金額ともに微減傾向となった。

内部調査によれば、前年並みの売上げを維持した事業者が約71%、増加した事業者が8.8%、減少した事業者が20.6%であった。

減少した事業者数が増加した事業者数を上回っていることに加えて、後継者難による廃業が増加している。

洋生菓子は、クリスマスの日並びは良かったものの、それまでの落ち込みが大きかったため年間需要を押し上げるだけの回復力には至らず、全体的に、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年をほぼ維持する水準でとどまった。

バレンタインギフトも会社での義理チョコ廃止などの運動が広がっているためか、少し盛り上がりに欠けた。

高級で高価な菓子が売れている反面、家庭向けのホールケーキの売れ行きは頭打ちであった。

訪日外国人による爆買いも沈静化し、以前のような需要は期待できなくなってきた。人手不足と労働環境の変化も製造や売上げに影響した。

スナック菓子は、前年は原料不足によりスナック菓子の主要アイテムであるポテトチップスの生産が大幅に落ち込んだが、2018年はそのような障害も解消し、大手メーカーの多彩な新規商品の投入もあって、過去最高の生産数量となった。

一方、そのあおりを受けるとともに、長年にわたる定番商品の生産休止もあり、ポテト系と並ぶ主要カテゴリーであるコーン系スナックは生産金額が前年比1割以上の減少となった。

近年、ポテト系の伸長と、コーン系の縮小が顕著になっており、2018年もこの傾向がそのまま数値となって表れたが、前者の伸びが後者を上回り、結果的には、トータルで生産数量、生産金額、小売金額ともに前年を上回った。

油菓子は、100円商品の売上げが低下した一方、新製品、高価格品の発売により生産量、生産金額、小売金額ともに増加した。

夏期は暑さで売上げが減少するため、冬期にカバーしている状況であった。一部の企業においては、運送業界の運賃引上げや労働環境改善による土・日曜日の集荷・配送の中止の申出に対し、ある程度の受け入れは止むを得なかったため、売上げに影響した。

主要原材料、包材、ダンボールの値上げや人件費のコスト増が利益を圧迫している。

その他菓子は、錠菓・清涼菓子等は引き続き順調に推移し、玩具菓子も大ヒットキャラクターは無かったものの堅調であったことから、全体として、生産数量、生産金額、小売金額ともに前年をわずかであるが上回った。

2018年の全国・1世帯当り(2人以上の世帯)の菓子支出金額は、ジャンル別でみるとビスケット、キャンデー、スナック菓子、チョコレート、洋生菓子が前年を上回り、全体では1.0%増(アイスクリームを除く菓子類では、0.3%増)となった。

推計値との差異は、家計調査が、家計消費支出以外の贈答用・土産用商品などの需要を含んでいないことなど、調査方法の違いが要因と考えられるが、明確な要因分析は難しい。

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