2024年おせち/平均2万6619円、価格帯は二極化
2023年12月26日 13:54 / 商品
帝国データバンクが12月26日発表した2024年正月シーズン「おせち料理」価格調査によると、平均価格は2万6619円(税込み)だった。
1年前(2023年正月)の2万5461円に比べて1158円、率にして4.5%の値上がりとなっている。
百貨店やホテルなどが展開する2万~3万円台のおせち料理で値上げが多くみられる一方、4万円を超える高級おせち、1万円台のリーズナブルなおせちでも1000円台の値上げが行われた。
2024年正月のおせち料理は、原材料やコンセプトに応じて値上げか据え置きかが決まる「二極化」が顕著となった。
原材料価格(店頭・卸価格ベース)をみると、洋風おせちで主役となるローストビーフの材料(牛モモ肉)や輸入サーモンは昨シーズンに続き高騰したほか、鶏卵価格も高止まりが続いたため、大幅な値上げとなった。
和風おせちでも、輸入いせえびやあわび、数の子などでは価格が高止まりしたほか、しょうゆなどの調味料、化粧箱などの資材費でコストが上昇した。
ただ、昨シーズンに価格が高騰したまぐろやいくら、ほたて、かになどで価格が落ち着いたことも背景に、特に「海鮮おせち」では小幅な値上げにとどまった。年に1度のお祝いであることから「値上げ幅は最小限」といった声も聞かれるほか、例年に比べて割安に入手できる高級食材を使用して割高感を抑えたおせちもみられ、値上げの動きは全体的に抑制されているという。
同調査は、全国の大手コンビニエンスストア・百貨店・スーパー・外食チェーン・日本料理店などのうち、前年と価格が比較可能なおせち料理を対象に調査を行った。比較対象は110社・ブランド。標準的な三段重、または3~4人前サイズの税込価格となっている。
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