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イオントップバリュ 新商品/タスマニアビーフ50品発売、売上目標100億円越え

2024年04月15日 16:20 / 商品

イオントップバリュは4月15日、メディア向けに自社ブランド「タスマニアビーフ」の取り組み説明会を開催した。

<肥育を始めて50周年>

オーストラリア大陸の南東約240kmに位置するタスマニア島で、イオンが牧場経営を始めて50年が経過した。島内では動物・植物・飼料などの持ち込みが厳しく制限されており、豊かな大自然を有している。その恵まれた自然環境で肥育された日本向けの肉牛がタスマニアビーフだ。

より多くの人に、手軽に味わってもらえるよう、調理しやすい形状にカットした精肉や下ごしらえ済みの商品、加工品など約50品目を順次発売する。ターゲットはM・Z世代からシニア世代までのあらゆる客層。物価高などで世間の牛肉離れが進む中、加工による簡便性や噛みやすさにこだわり、赤身肉の美味しさを訴求していく。24年度100億円、25年度110億円の売上を目指す。

<土谷社長>

土谷美津子社長は「牛肉の人気が落ちている中、なんとか販促を続けることで牛肉の売上を落とさず、鶏肉が伸びているという現状があり、トップバリュでは『純輝鶏』の23年度売上高が前年比20%増と圧倒的に伸長している。

そこでタスマニアビーフでは、食べやすさにこだわり、家庭でも簡単に牛肉を楽しめるラインアップで、幅広い人にもう一度牛肉を好きになってもらえるよう工夫した。これまでは毎年10品目を発売していたが、加工品の簡便性と赤身肉の美味しさをどちらも訴求する必要があると考え、顧客のニーズに沿う50アイテムを用意する」と説明した。

<肥育を始めて50周年>

タスマニアビーフは、成長ホルモン剤・抗生物質・遺伝子組み換え飼料・肉骨粉はいずれも不使用。ブラックアンガスの血統100%の牛を素牛(もとうし)とし、タスマニア島内産の穀物での肥育、ストレスを与えない環境を整備することで、きめ細かな肉質とジューシーさを併せ持つ赤身が特徴となる。直営牧場からの仕入れで価格帯を維持しながら、さまざまな部位を商品化できる強みを持つ。

<ローストビーフ チョップドカット>

タスマニアビーフのうち、「手仕込みローストビーフ チョップドカット」(110g+ソース20g/税別980円)は、5月発売。オリジナルスパイスを擦り込み、低温でじっくり調理した。タスマニアビーフの赤身肉を使用し、ダイス状にカットすることで肉のうまみと肉感を味わえるようにした。

<コーンドビーフ>

「コーンドビーフ」(50g/498円)は、タスマニアビーフの塩漬けスライス。赤身が多く、ゼラチン質を多く含んでいる部位を使用している。

<直営牧場のアラン社長>

直営牧場であるタスマニアフィードロット社のアラン・ハワード社長は、「1974年に、安全で美味しい肉で日本のお客様に笑顔になってもらいたいとの思いから、イオンの直営牧場が始まった。タスマニアビーフは50周年を迎えたが、これからも変わらず安全・安心な美味しいお肉で笑顔になって頂きたいという思いのもと、牧場従業員とともに今後も取り組んでいく」と述べた。

取材・執筆 古川勝平

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