ローソンストア100/青果売場を刷新し品ぞろえ1.5倍に、PBは3倍に拡充
2025年05月14日 11:58 / 商品
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ローソンストア100は、運営する「ローソンストア100」が20周年を迎えるにあたってMDを見直す。青果のリブランディングを実施するほか、プライベートブランド(PB)の刷新を進める。
青果については、6月から新たに「LS マルシェ」というブランド名で売場を刷新する。
仕入れルートを強化し、地域の生産者からの直接買付などによって旬の野菜や果物を店頭に並べる。こうした取り組みにより、品目数をこれまでの1.5倍に拡充していく。
また、店舗への物流網も見直して、輸送にかかるリードタイムを短縮して鮮度を保つように工夫する。
5月13日の戦略発表会で、小栗知義社長は「野菜・果物の売場は、お客様に大きく貢献できている売場。一方で、これまでと同じやり方を続けていても、進化は難しい。お客様への貢献を最大化できないと考えている」と刷新の背景を説明。その上で「カラフルな商品構成で、鮮度の良い旬の商品を店舗で展開する」と述べた。
なお、「LS マルシェ」を展開していくにあたり、店舗の改装は行わず「既存の店舗の中で売場を作っていく」(小栗社長)という方針。
PB「LAWSON VALUE LINE(ローソン バリューライン)」も刷新する。
パッケージデザインを変更し、品目ごとに商品名を大きく表示し見やすくする。また、ロゴも新たに変更する。
上級執行役員 商品グループ統括の吉田貫臣氏はPBについて「メーカーとの取り組みを強化することで、厳選した商品や品質に自信がある商品として、『VALUE LINE』の拡充を図っていく」と述べた。
「VALUE LINE」は今後、これまでの3倍の規模に増やしていく。
「ローソンストア100」は生鮮スーパーの品ぞろえとコンビニの利便性を兼ね備えた業態として、2005年5月に東京・練馬に1号店をオープン。
安価・時短・簡便を特徴として打ち出しており、2025年には「あたらしい・おいしい・うれしい」を新たなストアコンセプトとして掲げる。現状では100円商品の構成比は2割程度を占める。
競合他社と比べた際の強みとして、小栗社長は「ライフスタイルブランドとして確立していけるという点にある。具体的には日用品や生活必需品の商品構成がまったく異なり、ワンストップでさまざまな商品を購買できる」と述べた。
取材・執筆 比木暁
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