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三越伊勢丹HD/EC戦略を強化、新ポイント制度導入も

2019年05月09日 14:40 / EC

三越伊勢丹ホールディングスは2019年度、EC戦略を強化し、オンライン経由の顧客に向けた新ポイント制度を開始する。

<オンラインの新たなビジネスを強化>
オンラインの新たなビジネスを強化
※出典:2019年3月期決算説明会資料(以下同)

5月8日に行われた決算記者会見で、杉江俊彦社長が明らかにしたもの。

杉江社長は、「現在ロイヤルカスタマー向けにMIカードがあるが、これは店頭ではポイントがつくが、オンラインではつかない。今年度中に、デジタル経由の顧客向け新ポイント制度を立ち上げ、将来的にはMIカードと一本化する」。

「現在、ECにおける新宿店の商品掲載率は2割程度だが、同店の商品を可能な限り掲載できるよう、新宿店の近くに、採寸、スタイリング、撮影など行うスタジオ『デジタルベース』を4月に設置した。ECとデジタルを活用したシームレスな買物体験による売上を早期に1割まで引き上げたい」と説明した。

「デジタルベース」は、現在面積は700m2、秋以降1100~1200m2まで拡大する予定。

将来的には、200~300人体制で、ECサイトの運営をさらに強化し、店舗とECの連携を拡充。地方店でも、首都圏の基幹店の商品を気軽にデジタルで購入できる体制を整える。

2018年度から取り組んでいるデジタル戦略として、オンラインでもオフラインでも「最高の顧客体験」を提供することを目的に、三越日本橋店では、オンラインで、コンシェルジュがあらかじめ相談を受けた商品を店頭や専用ラウンジで試せるパーソナルショッピングを強化している。

また、食品宅配EC「ISETAN DOOR」も好調に推移しており、平均客単価は6000円、5月末には会員1万人を突破する見込み。子育て中の忙しい共働き女性に好評だという。

2月開始の化粧品EC「meeco」は、現在デパートブランド約200を扱っている。なりたいイメージで商品を選べ、発売日カレンダーなどが利用できる。

今後店頭で取り扱いのある雑貨系コスメ、店頭にないバラエティコスメをそろえ、日本最大級のオンラインコスメストアを目指す。

2019年秋には、オンラインパーソナルスタイリングサービスを開始する。チャットカウンセリングを元に、商品を選定、自宅まで配送し、試着してもらう。顧客の情報をストックし、適切なリコメンドを行う。

<オンラインから店頭への流れを強化>
オンラインから店頭への流れを強化

杉江社長は、「アメリカは国土が広いため、オンラインで検索したものはオンラインで、店舗で見たものは店舗で購入する場合のが一般的。日本では当社の店は、首都圏がメインで交通の便が良く、気軽に来れるし、日本人は検索好きで、検索してから店に来ることも多い。オンラインから店舗という流れも太くしたい」としている。

■ISETAN DOOR
https://isetandoor.mistore.jp

■meeco
https://meeco.mistore.jp/meeco/index.html

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