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アマゾン/次世代「デリバリーサービスパートナープログラム」運用開始

2023年03月30日 15:30 / EC

Amazonは3月30日、Amazonの商品を配送する、独自の配送ビジネスの起業を支援する次世代の「デリバリーサービスパートナー(通称DSP)プログラム」の運用を開始したと発表した。デリバリーサービスパートナーとは、Amazonが配送を委託する中小企業を中心としたさまざまな規模の配送業者。従来の「デリバリーサービスパートナープログラム」では、既に配送事業を担っている配送業者がパートナーとしてAmazonの配送を担ってきた。

<Amazon>
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今回のプログラムは、従来のDSPプログラムにおける提携パートナーの範囲を拡大したもの。Amazonは、25年以上にわたり培ってきた物流分野のノウハウや最高水準の技術、Amazonの商品を安全かつ確実に届けるために必要なサポートを提供し、プログラムに参画するパートナーとなる起業家と連携する。新たに開始したプログラムには、物流分野の経験や経営経験がほとんどない人も参加できるのが特長。

アマゾンジャパンでは、すでに第一弾として新事業を立ち上げた複数のDSPの支援を開始しており、日本全国の起業家へサポートを広げている。今回参画した新しいDSPの中には、経営や配送の分野の未経験者のみならず、既に配送会社を運営しているが更なる事業拡大を目指す人など、さまざまなバックグラウンドを持つ起業家がいる。また、世界中の小規模事業者がこの次世代のDSPプログラムを通じて生み出した収益は260億ドル以上になるという。

Awanish Narain Singh(アヴァニシュ・ ナライン・シング)Amazonロジスティクス事業本部本部長は、「今回発表した次世代のDSPプログラムは、日本の物流分野で活躍したい起業家と連携する。Amazonと連携することで、パートナーは、起業家としての道を歩むための強固な基盤を築きながら、チームにとって安心・安全で高いモチベーションで働ける環境作りにより注力できる」と述べている。

今回のプログラムに参画している埼玉県のワントラックの創業者である目羅弘司氏は、「イノベーションは、中小企業にとって不可欠なものだ。新しいビジネスを始めた私にとって、このプログラムでは、円滑な事業開始のプロセス、実践的なガイダンス、Amazon独自のテクノロジーや物流分野の専門知識、そして必要に応じたサポートのおかげで、資本の節約ができただけでなく、起業当初から高いレベルのサービスを提供することができた」と語っている。

Amazonは、配送ネットワークを展開する上で重要なポイントは、地域社会をよく理解したチームを構築することであり、小規模事業者はそれに長けていると考えている。プログラムでは、DSPが地域社会と連携し、最適な人材を採用・育成し、Amazonは安定した配送量を確保しながら、物流分野の経験やテクノロジー、プログラムに特化したリソースを提供し、ビジネスの発展をサポートする。

DSPとそのチーム、そしてAmazonがお互いの強みを組み合わせることで、日本の物流分野に弾みがつくことを期待しているという。

DSPプログラムを立ち上げて以来、Amazonは事業主やドライバーがお客のために安全かつシームレスに商品を配送できるよう、安全技術やガイダンスプログラム、業務改善に関して、世界中で70億ドル以上の投資を行ってきた。それにより、世界中で3500社以上の小規模物流会社で10万人以上の雇用を創出することができた。今後も配送分野でイノベーションを起こすためにさまざまな取り組みを進める。

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