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ネットプロテクションズ/消費者が体験した後で価格決定「あと値決め」

2019年09月04日 11:40 / IT・システム

ネットプロテクションズは8月29日、消費者が実際に体験した「あと」で自ら「値決め」を行うことを可能にする新しい購買・決済の仕組み「あと値決め」の提供を開始した。

<「あと値決め」の提供を開始>
「あと値決め」の提供を開始

第1弾ユーザーは、ベアーズの運営する家事代行サービス、エアークローゼットの運営する洋服レンタルサービスなど。これらのサービスで、あと値決めが順次利用可能になった。

<「あと値決め」の仕組み>
「あと値決め」の仕組み

「あと値決め」は、価格への納得(合意)と支払いは、サービスや商品の利用・体験の前に発生するのが一般的だが、サービスや商品の利用・体験後に消費者が自ら価格を決定し支払いを行うことを可能にする仕組み。

消費者は、決済方法で「あと値決め」を選択した後、事前に価格合意と支払いをすることなく、対象のサービスや商品の利用・体験を行う。

<決定した価格での請求書が届く>
決定した価格での請求書が届く

利用・体験後、値決めフォームから、他人の値決め結果も参考にしつつ、満足度に応じた価格を決定。後日、決定した価格での請求書が届き、コンビニなどで支払う仕組みになっている。

事業者にとっては、既存の後払いサービス同様、「あと値決め」の運用にかかる負荷や未回収のリスクはネットプロテクションズが全面的に代行・保証するため、導入事業者は手間なく、ポストプライシングの体験を消費者に提供することが可能。そのため、「品質向上に寄与するフィードバックが得やすくなる」、「紹介による新規顧客の獲得が促進される」などのメリットを事業者が享受しやすくなるという。

また、「あと値決め」の導入を希望する事業者の一般公募も同日より開始している。参加希望は9月30日に一次締め切りとなる。

「あと値決め」の利用が進むことで、実際に利用・体験をした消費者からの純度の高い評価が蓄積される。同社ではこの取り組みを通じて得られる価格、評価データをオープン化し、企業からの不当な介入のない信用情報として社会へ発信。消費者にとって新しい体験をより不安なく生活に取り入れられる社会の実現を目指す。

■あと値決め
https://pricing.netprotections.com/business/

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