マンハッタン・アソシエイツ/OMOシステム拡充で店舗を出荷拠点化
2022年04月13日 14:50 / IT・システム
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マンハッタン・アソシエイツは4月13日、小売業における顧客の購買体験を向上させるクラウドネーティブ・ソリューション「Manhattan Active OMNI」の機能を拡充したと発表した。
店舗を出荷拠点へと進化させるためのさまざまな付加機能を強化。入荷処理と例外処理を一括で入力でき、ビジネスの優先順位を考慮したピッキング、オーダーと在庫を集中管理するアダプティブ・ネットワーク・フルフィルメントが可能になった。
新たに搭載された機能の中で目玉となるのが、店舗に入荷した商品の破損・欠品の報告を入荷処理のプロセスと同時に行うことができるようになった点だという。
これまでは例外処理を店員が入荷後に別工程で行っていたが、入荷数量を入力する際に、その場で見つかった破損・欠品による不足分を同時に入力することができる。追加入荷の処理も即座に行えるなど、パッケージ内のすべての商品に対して例外処理を一連の操作の中で済ませることが可能になった。
店員は、例外事象に応じた在庫情報の修正を行う必要がなくなるため、修正作業の遅れや、後でやろうと思ってうっかり忘れてしまうなどのミスを防げる。
さらに、ダイナミック・ピッキングによる出庫の優先順位付け機能も、大きな改良ポイントとなっている。
ダイナミック・ピッキングとは、繁忙期の影響、優先する販売チャネルの選択、市場状況の変化などに対する企業の戦略(優先事項)、商品の在庫状況など、さまざまなビジネス要因をリアルタイムに加味しながら、どの出荷先にどの在庫を引き当てるのが最も適切なのかを動的に決定していくもの。
標準的な先入れ先出しのみならず、全体の状況を見ながら売上や利益に最も貢献するような、優先順位を付けたピッキングを行える。
この他にも、顧客が自ら配送先の住所を変更できる機能、特定の配送先に配送制限を加える機能、モバイル端末のフレキシブル・ペアリング機能など、数多くの柔軟な機能が追加搭載されている。
実店舗、オンラインショッピングなどあらゆる販売チャネルから入る全てのオーダーを集約し、物流センターはもとより実店舗を含む全社の在庫(=エンタープライズ在庫)を統合的に管理することで、特定の在庫拠点で商品が欠品していても、個別の店舗の在庫を引き当てるなどの柔軟な対応を可能にする。
こうしたアダプティブ・ネットワーク・フルフィルメントと呼ぶ、オーダーと在庫の集中管理で実現するフルフィルメント作業の最適化によって、店舗では店頭に在庫がない場合に最短での納入日を提案。オンラインショップでは途中で購入を放棄するカート離脱を排除し、販売機会損失を最小限に抑えることを目指す。
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