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電通/ファンの声を活用しEC売り上げを拡大するサービス開始

2022年04月21日 14:00 / IT・システム

電通は4月21日、電通プロモーションプラス、データアーティストと共同で、ブランドのファンが創り出すUGC(User Generated Contentsの略称、企業ではなく一般生活者が作成したコンテンツ)を活用して、ECサイトなどでの売り上げの拡大に寄与するサービス「ウルバ(User Linked Value Activation、商標出願中)」を開発し、提供を開始したと発表した。

<ウルバの仕組み>
ウルバの仕組み

電通とデータアーティストが開発した独自のコミュニティー創造ソリューションと、電通プロモーションプラスがもつUGC創出と広告活用の知見を掛け合わせることで、企業の売場へのUGC活用を活性化させ、新しい顧客体験(CX)を生み出すマーケティングを目指す。

デジタル化の加速により、SNSにおける投稿やレビュー、スタッフのオススメといったユーザー発信のコンテンツを起点とした購買行動が増えている。企業からの一方通行ではない、生の声や体験といったユーザー発信のコンテンツは、ユーザーが信頼してブランドを選択する理由となっている。そのため、商品・サービスへの関心や共感を、好意的に形成できるUGCの創出、広告・販促への活用は、売り上げ拡大につながるマーケティング手法として役立つと考えられている。

「ウルバ」は、UGC創出から選別、広告利用に至るまで、コンタクトポイント、自社ECサイト内外に設置されたコミュニティーページを通して、オンライン・オフラインを問わず、スタッフ/店舗と連動したUGCの中長期活用を実現できるようにした。また、自社コンテンツとしてUGCを蓄積することで、ファン、スタッフのUGCが売り上げにどの程度寄与したかの可視化も可能だという。

電通は、データアーティストの強みであるAIを活用したUGC集計データを基に「コミュニティーページ」を提供し、ユーザーとの関係性の構築を支援することで、顧客企業ECサイトを中心とした売り上げの最大化に貢献。電通プロモーションプラスは「UGC創出のためのキャンペーン」「UGCの選別・利用許諾の取得」「広告販促物へのUGC活用」などのソリューションを提供する。

ユーザーデータを個人が特定されない形で蓄積することにより、「ユーザーランク機能」「スタッフ評価」などIDを利用した高度なマーケティングが可能になるため、投稿キャンペーンの実施、次の施策へのPDCAなど、ブランドのファンとのエンゲージメントを高める基盤としても活用することができるとしている(特許申請中)。

<サービス全体像>
サービス全体像

■問い合わせ先
電通 
データマーケティングセンター
宮前、関、原
Email:ulva@dentsu.co.jp

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