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コスモス薬品、サンドラッグ、スギ/販促DXを支援「買ったよフラグ」導入

2023年05月24日 16:45 / IT・システム

電通は5月24日、インコム・ジャパンと協業し、メーカー企業が小売り各社で販促キャンペーンを実施する際に、店頭のPOSレジと連動することによって、簡単かつ正確に購買証明が取得できるスキーム「買ったよフラグ」を開発したと発表した。

<「買ったよフラグ」を活用した販促のフロー>
「買ったよフラグ」を活用した販促のフロー

コスモス薬品、サンドラッグ、スギ薬局・ジャパン、ダイコクドラッグで導入され、今後ドラッグストア以外の小売り各社にも順次拡大していく見込みとなっている。

現在、販促キャンペーンにおいては、はがきに応募用シールを貼り付けて応募する方法や、対象商品に貼付されたシリアルナンバー、対象商品を購入した際のレシートなどを購買証明に活用する応募方法が一般的だ。

しかし、応募する生活者にとって、シールの貼り付け、データの入力、レシートの撮影などに手間がかかるため参加モチベーションが下がることもあった。キャンペーンを実施する企業にとっても、印刷・制作費のコスト問題、不正利用への対策などの課題を感じていた。

「買ったよフラグ」は、インコム社のMarketingOneの仕組みを取り入れることで、キャンペーン情報に触れた生活者が、スマートフォンで簡単な参加登録・ログインをするだけで専用バーコードが表示される。

専用バーコードを受け取った生活者が、対象商品を購入する際にレジでそのバーコードを提示・読み取ってもらうことで購買証明となり、インセンティブ(値引きやポイント付与など)を受け取ることも可能になる。企業・メーカー側は購買証明に関わるコストが削減できる上、利用されるごとにバーコードの消し込みが行われるため、不正応募の心配もないという。

対象小売りを横断しての共通バーコードの発行もでき、参加者は事前に購入場所を決める必要がない。

決済方法の条件もなく現金での支払いにも対応可能。即時値引き、ポイント付与による景品贈呈、無料サンプリングなど、あらゆるタイプのキャンペーンに対応できる。

さらに、はがきでの応募などと違い、参加者のデータを蓄積・分析することも可能なため、キャンペーンのPDCAを効果的に回せる。

今回のスキームは、国内電通グループ各社(電通デジタル、電通プロモーションプラス、電通リテールマーケティング)との協業によって開発・実施している。

■問い合わせ先
電通 CXプランニング・センター
千葉、和田
Email:kattayo-flag@dentsu.co.jp

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