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マックスバリュ西日本/ロボット導入で年4000時間の業務効率化を実現

2023年06月08日 10:28 / IT・システム

RPAホールディングスの子会社RPAテクノロジーズは6月8日、同社の「BizRobo!」とAI-OCRツール「BizRobo! OCR with AI inside」をマックスバリュ西日本が導入し、年4000時間相当の業務効率化に成功したと発表した。

<100業務/104体のロボットが活躍>
100業務/104体のロボットが活躍

RPAテクノロジーズは、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)/Digital Labor(仮想知的労働者)のベーステクノロジーを提供している。「BizRobo!」は、ホワイトカラーの生産性を革新する、ソフトウェアロボットの導入・運用を支援するデジタルレイバープラットフォーム。「ロボット」と「IT」によって、ホワイトカラーのルーティンワークの負担軽減を図っている。

マックスバリュ西日本は、本社スタッフのルーティン業務の効率化を通じた全社的な生産性向上計画を実行するため、「表計算ソフトのように従業員が誰でも使える省力化ツールが必要」との考えからRPAに着目した。

社員各自がRPAを活用して業務効率化を実現する体制づくり、ツールが社内各所で運用できることを念頭に検討し、2020年12月にRPAテクノロジーズが提供するサーバー型ツール「BizRobo! Lite+」を導入した。

現在、100業務で104体のロボットが稼働。このうち専用のスキャン端末を使用する、レジ待ち不要のセルフスキャンシステム「My-Pi スキャン」の利用実績集計では、当初は手集計していた「レジ単位で記録されるスキャン端末の利用実績を社内システムから取得、店舗・レジの種類別にExcelファイルに集約してメール添付で報告する」という一連の作業を、ほぼ全てロボットに代替した。

また、毎月約5000件発生する請求書のデータ入力業務では、BizRobo!とAI-OCRツール「BizRobo! OCR with AI inside」の連携により、作業の大半を自動実行に置き換え、スタッフの対応を最終処理内容の確認のみにまで軽減した。

BizRobo!の活用によって、マックスバリュ西日本は月あたり約340時間、年間で約4000時間相当の人的リソース創出を達成しているという。

マックスバリュ西日本は今後、本社の全部署にロボット開発スキルの持ち主が所属している状態を目標に、2022年度は17人だった社内開発者を2023年度には39人まで増やし、同年度中に新たに80体のロボットを開発、さらに月間200時間を削減する方針としている。RPAの活用範囲拡大に向けて、2023年4月にライセンスを全社展開に最適な「BizRobo! Basic」へアップグレードした。

今後も、担当業務の効率化を自ら実装できる水準のデジタル運用力を組織内に浸透させ、全社的なDXを目指す。

■「BizRobo!」問い合わせ先
https://tinyurl.com/3je6238d

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