コーセー/OMOを意識した店舗づくりでアビームコンサルティング起用

2024年09月03日 15:37 / IT・システム

アビームコンサルティングは、コーセーが東京・原宿に8月30日オープンした直営店「Maison KOSÉハラカド」において、多様化する消費者動向をとらえたOMO(Online merges with Offline)を意識した店舗づくりを支援したと発表した

<Maison KOSÉハラカド>

「Maison KOSÉハラカド」は、デジタルネイティブと言われる若年層をコアターゲットとし、多様なサービスと快適な購買体験によって“自分らしい美”を発見してもらうことを狙いとした店舗。

コーセーの最先端の技術を結集して創り上げた最高のクオリティを持つブランド群であるハイプレステージブランドを揃え、購買行動以外にもさまざまな楽しみ方ができる消費体験の提供を通じて、新たな顧客接点の創出を目指している。

アビームコンサルティングは、コーセーのデジタルを基点とした顧客体験変革の支援として、「Maison KOSÉハラカド」の構想実現に向けた要件整理のほか、デジタルテクノロジー活用における要件定義から受入テストの実施、システム開発、店舗オペレーションの方針整理・設計など、これまで培ってきた顧客体験変革に関するコンサルティングとデジタルテクノロジーの知見を組み合わせ、複合的に支援した。

特に若年層を中心に、「モノ」自体よりも消費体験の楽しさや、欲しいときに欲しいものを手軽に手に入れることを望む消費スタイルである「リキッド消費」が拡大していることを踏まえ、化粧品というモノだけでなくコト体験を通じて店舗の滞在時間を楽しむことに特化したビューティアトラクションの展開に向けて、デジタルツールを活用した新サービスの要件整理や店舗オペレーションの具体化を推進し、新たな消費スタイルに対応した次世代店舗づくりを実現した。

具体的には、スキンケアやメイクなどの化粧品テスターとドレッサーをセットで時間貸しするサービスである「COSME BUVETTE(コスメ ブヴェット)」や、選択した包材を使用して専任スペシャリストがギフトを作る過程を楽しむサービスである「GIFT FACTORY(ギフト ファクトリー)」において、サービス利用前・利用時・利用後それぞれの観点でのカスタマージャーニーを定義し、サービス実現に向けたシステム要件整理などを支援した。

また、モバイル上で購入した商品を営業時間内外に関わらず非対面で受け取れるサービス「COSME LOCKER」においては、想定来店シーン毎のオペレーション設計やマニュアル整備、サービス提供を通じて取得可能となる顧客データの利活用支援など、OMO化による顧客体験の向上を行った。今回の支援により、コーセーが目指す「デジタルを活用したパーソナルな顧客体験の追求」に基づいた、新たな顧客体験の創出に貢献したという。

コーセーでは、創業80周年に向けてさらなる成長ステージを目指し策定した中長期ビジョン「VISION2026」において、その戦略実現に向けた価値追求として「デジタルを活用したパーソナルな顧客体験の追求」を掲げている。その中で、“Find Your Own Beauty”をミッションに、2019年にオンラインサイト「Maison KOSÉ」、直営店「Maison KOSÉ銀座」を、2020年に直営店「Maison KOSÉ表参道」(2024年7月31日に閉店)を立ち上げるなど、新たな顧客層との接点を通じた価値創出に取り組んでいる。

Maison KOSÉは、コーセーが展開する多様なブランドを横断的に取りそろえた直営店とオンラインサイト。2019年11月にオンラインサイトである「Maison KOSÉ」、同年12月に初の直営店「Maison KOSÉ銀座」、翌2020年12月に直営店2店舗目となる「Maison KOSÉ表参道」(2024年7月31日に閉店)を立ち上げた。6月7日(アメリカ・現地時間)には、米国・ロサンゼルスにMaison KOSÉ全米一号店をロサンゼルスにオープンしている。

■「Maison KOSÉ」
https://maison.kose.co.jp/

■Maison KOSÉ ハラカド
所在地:東京都渋谷区神宮前6-31-21
東急プラザ原宿「ハラカド」地下1階

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