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セブン×ヨーカドー/「合同フェア」相互送客に効果で第3弾「中華フェア」

2023年02月08日 16:55 / 販促

セブン‐イレブン・ジャパン(SEJ)とイトーヨーカ堂(IY)は2月8日、合同フェアの第3弾として「中華フェア」を実施すると発表した。

<青山商品本部長(左)と荒谷食品事業部長(右)>
青山商品本部長(左)と荒谷食品事業部長(右)

「SEJ・IY・パートナーシップ(通称:SIP)」の販売促進の分野における連携として、2022年10月に合同フェア第1弾「#めちゃハピハロウィン」、2023年1月に第2弾「#めちゃハピいちごフェア」を実施。店頭での共通ポスターや、両社のアプリや公式SNSを活用したクーポンキャンペーンなどを連携して行った結果、両社のSNSのフォロワー数が増加する相互送客効果が確認できた。そこで、第3弾の合同フェアを実施する。

セブンーイレブン・ジャパン取締役執行役員の青山誠一商品本部長兼物流管理本部長兼QC室管掌は、「現在、商品・サービス部会、販売促進部会、オペレーション部会、データ連携部会の4つの部会で取り組みを進めている。10月に実施したハロウィン、1月に実施したイチゴフェアでは、販促物の世界観も統一した。SNSの相互送客の観点では、それぞれ公式アカウントのフォロワー数が増加し、良い結果を得た」と述べた。

イトーヨーカ堂取締役執行役員の荒谷一徳食品事業部長は、「SEJは、店舗数と規模感、惣菜を始めとした商品開発力が非常に強い。また、店舗数に応じたアプリを持ってる人々の規模感も非常に強みとなっている。IYは、逆に店舗数は少ないけれども、長く付き合ってきた生鮮の開発力、また加工食品やグロサリーの品揃えの幅があるのが強みだ。両者の強みをお互いに共有をしながら、お客様の生活変化、ニーズ変化に対して、対応する取り組みを進めるのがSIPの取り組みだ」と述べた。

<合同フェア第1弾、第2弾SNSフォロワー数推進>
SNSフォロワー数推進

SNSフォロワー数の推移を見ると、2022年10月中旬に実施した第1弾合同フェア「#めちゃハピハロウィン」では、SEJは約10万人増加し、500万人を突破した。IYも約4万5000人増加し、67万人を突破した。2023年1月上旬に実施した第2弾合同フェア「#めちゃハピいちごフェア」では、SEJは約40万人増加し、573万人となり、IYも期間中約14万人増加し、83万人となった。

また、元々IYのアプリを持っているお客が新たにSEJのアプリをダウンロードして買い物するケースが増加している。実際、IYのアプリを持たないお客と比べて、顕著な数字となっている。さらに、一度、SEJで購入したお客が継続してSEJアプリを利用している数値もある。そのため、フランチャイズ加盟店にとってもメリットが生まれているという。

IYでの合同フェアの効果について、荒谷食品事業部長は、「IYはイチゴの販売力が強かったが、今年は寒波でイチゴの育成状況が悪かった。にもかかわらず、いちごフェアをやることで、イチゴの数値は前年を大きく上回った。今回、デザート2アイテムをSEJから商品供給してもらい、デザートの数字もトータルで前年を大きく超えた。合同フェアによって、相互送客だけではなく商品面でもメリットが出てきていると感じている」と語った。

<中華フェアの商品>
中華フェアの商品

第3弾として中華フェアを開催する理由について、青山商品本部長は、「第3弾は、大きなブームになっている町中華に着目した。IYでは2022年は4回中華フェアを開催したが、SEJは、中華の知見が乏しく十分に打ち出せなかった。今回は、有名店に商品の監修をお願いして商品開発をしている」と説明した。

SEJでは2月15日~27日まで、全国2万1323店で「中華フェア」を開催する。「赤坂四川飯店」監修商品として「麻婆豆腐チャーハン」(税込648円)、「麻婆麺」(648円)、「担々麵」(648円)、「ホイコーロー」(486円)を販売。また、「南国酒家」監修商品として「フカヒレあんかけ丼」(864円)、「海老と野菜の酸辣湯麵」(648円)、赤坂離宮監修商品として「五目春巻」(120円)をなど販売する。

<SEJ販売商品>
SEJ販売商品

IYでは、四川飯店監修商品として「麻婆豆腐」(429円)、「帆立干し貝柱入り焼売」(518円)、「油淋鶏弁当」(645円)、「ワンタンメン」(570円)などを販売する。荒谷食品事業部長は、「IYは、SEJとは異なり店内厨房で、ひと手間加えることができるので、SEJとは違う商品も販売する。揚げたての商品を提供する。タレをかけるといったひと手間で、付加価値の高い商品を提供したい」と述べた。

<IY販売商品>

今後の展開として現在、SIP部会では、新たに衣料品の検討を開始した。青山商品本部長は、「SEJでは、販売力がなく知見が足りない商品がある。そういった点で、IYの協力を得ている。今後、売れるものについては、衣料品であっても取り組みをしていきたい」と語っている。

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