ビックカメラ/目標年商100億円、秋葉原に初出店「ビックカメラAKIBA」
2017年06月22日 21:59 / 店舗レポート
ビックカメラは6月22日、秋葉原電気街中央通りに、家電製品を中心とした専門店「ビックカメラAKIBA」をグランドオープンした。
5月31日に閉館した「ソフマップ秋葉原本館」をリニューアルし、秋葉原初出店となる「ビックカメラ」を出店したもので、目標年商は100億円。
秋葉原は、JR秋葉原駅昭和通り口前に、大型総合家電量販店「ヨドバシAkiba」が出店しているが、電気街口は、アニメ・フィギュアや組み立てパソコンなどの専門店が多く、総合家電量販店が少ないことに着目した。
ビックカメラAKIBAは、専門店の集合体として、7フロアに売場面積、約4700m2を展開する。
カメラ、パソコン、テレビ、オーディオ、生活家電、美容家電、スマートフォン、時計、ゲーム、おもちゃ、文房具、トラベル用品、ゴルフ、自転車、酒、メガネ・コンタクト、くすり・日用品など、幅広く取りそろえる。
前田浩則店長は「秋葉原は、これまでグループ会社のソフマップの拠点として運営してきた。市場の変化に対応し、グループで点ではなく面として、秋葉原の市場に対応するために出店した。まず、ソフマップがビックカメラグループであることを知らない人に、グループ企業であることを知ってもらいたい」と語る。
中央通りを挟み、既存のソフマップの商品構成を見直し、より専門度を高めた「ソフマップ」の店舗を展開。アニメなどサブカルチャーやゲーミングパソコン、中古パソコンに強いソフマップと総合家電量販店のビックカメラの双方で、異なる品ぞろえを生かし、幅広い客層に対応する。
ビックカメラAKIBAと、ソフマップAKIBA1~5号館を合わせた、総売場面積は約1万m2で、スタンプラリーなどイベントを仕掛けて、各店舗の回遊を促す。
商品構成については「秋葉原に初進出ということもあり、本来のビックカメラを知ってもらうため、フルラインの品ぞろえを展開した。自転車、ゴルフ用品、知育玩具など、周辺の店舗であまり扱いがない商品も展開する。実際の売上動向を踏まえて、今後も、商品構成は柔軟に変更する」と述べた。
秋葉原の街全体として、ファミリー層の来店は少ないが、周辺のビジネスパーソンのお土産ニーズもあるため、子ども向けのおもちゃを実験的に展開する。
前田店長は「総合家電量販店が電気街口に出店することで、人の流れがどのように変わるのか、来店客層の拡大を含め、期待をしている」と語る。
ソフマップの客層は、80%~90%が男性で女性の来店客が少なかった。今回、ビックカメラに業態転換したことで、来店客の男女比率を男性60%、女性40%程度を目指す。
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