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サミット/出店攻勢開始、都心型モデル店「江原町店」出店

2018年02月07日 18:00 / 店舗レポート

サミットは2月7日、東京都中野区江原町に「サミットストア江原町店」をオープンした。

<江原町店の総菜売場>
江原町店の総菜売場

1973年9月に開店した旧店舗を2017年1月から休業し、建て替えした都心型モデル店舗で、売場面積を約1.5倍の966m2に増床し、店内調理の総菜など最新のMDを可能な限り取り入れた。

<竹野社長>
竹野社長

竹野浩樹社長は、開店前の朝礼で「サミットが、今年から出店攻勢をかける上で、先陣を切る店だ。都心部への出店を狙っており、江原町店は都心型店舗のモデル店となる戦略的に思い責任を持ったお店だ。勇気と誇りと自信をもってお客様を迎えてほしい。当社は、サミットが日本のスーパーマーケットを楽しくするというビジョンを掲げている。一番言いたいことは、楽しく働いて欲しいということだ。楽しみながら働くことが、この事業ビジョンを実現する」と挨拶した。

<店舗レイアウト>
店舗レイアウト

旧店舗はサミットの創業期の店舗で、店内には総菜の調理場がなく、インストアベーカリーもなかった。お客からも総菜を強化してほしい声があり、増床に合わせて、店内調理の総菜とインストアベーカリーを導入した。

江原町店の売上構成比は、青果14.5%、鮮魚9.0%、精肉12.4%、総菜11.6%、加工食品23.0%、菓子3.8%、日配17.7%、家庭用品5.0%、ベーカリー3.0%を想定する。

<インストアベーカリーコーナー>
インストアベーカリーコーナー

アイテム数(SKU)は、青果355、鮮魚230、精肉352、総菜250、加工食品2971、菓子714、日配1682、家庭用品1241、ベーカリー50、合計7845とした。旧店舗の年商は約8億円だったが、新店舗の目標年商は12億円とした。

竹野社長は「旧店舗以来、馴染みのお客様が多く認知度もある商圏での出店となる。公表年商は低めとなっているが、最新のMDを導入しており、15億円以上の売上を狙える店だと思う」という。

<総菜では、バラ販売の商品も豊富に用意>
総菜では、バラ販売の商品も豊富に用意

総菜部門は、お客にこだわりの原料や手作り感をアピールしながら、「毎日のおかず」を中心に提供。地域特性に合わせ、少量・適量商品の品ぞろえを充実させた。

竹野社長は、「お客様に、総菜を店舗で作っていることを伝えるには、見てもらうのが一番いい方法だ。青果、鮮魚、総菜、ベーカリーはすべてオープンキッチンを採用し、調理作業をお客様に見せることを前提につくっている」と語る。

<新しいユニフォーム>
新しいユニフォーム

見せる売場づくりに合わせて、従業員のユニフォームも一新した。これまでは、清潔感を打ち出した作業着的なデザインだったが、ストライプやブルーといった色遣いのあるユニフォームに一新した。

「作業着のようなユニフォームでは、接客するのが恥ずかしいという従業員もいた中で、創業55周年事業の一環としてユニフォームを一新した。店頭でお客様と違和感なく話しながら接客できる明るく自然なデザインに仕上げた」と語る。

新ユニフォームは、江原町店から導入をはじめ、2018年度中に全店でユニフォームを切り替える予定だ。

<青果売場の素材を活用したカットフルーツ・サラダを販売>
青果売場の素材を活用したカットフルーツ・サラダを販売

青果部門では、旧店舗にはなかった「フレッシュサラダ&カットフルーツコーナー」を導入し、店舗で販売する野菜を果物を使用し、店内で製造したサラダやカットフルーツを販売する。

<精肉部門の肉を使用するグリルキッチンコーナー>
精肉部門の肉を使用するグリルキッチンコーナー

精肉部門でも、旧店舗にはなかった「グリルキッチンコーナー」で販売している生肉を原料として調理した商品を販売する。

グリルキッチンコーナーは、総菜売場の一角に配置し、総菜売場と共通の厨房で商品を製造することで、従来は2台配置していたグリラーを1台に削減し、生産効率を上げた。

<鮮魚コーナー内に寿司コーナーを配置>
鮮魚コーナー内に寿司コーナーを配置

鮮魚部門では、週末を中心に店内でスライスしたネタを使用した鮮度感のあるにぎり寿司を販売。総菜へのニーズが高まっていることに対応して、鮮魚売場内に、寿司、煮魚・焼魚、刺身コーナーを設置した。

限らた店舗面積を生かすために、多段冷蔵ケースを活用して商品を陳列することで、品ぞろえの豊富さと店頭在庫量を確保した。

<刺身、煮魚・焼魚コーナー>
刺身、煮魚・焼魚コーナー

寿司や煮魚・焼魚は、総菜部門が製造するが、原材料の一部は、鮮魚部門が供給することで、より鮮度感が高い総菜を提供する。

現在、店内で販売している生鮮素材を使用した総菜の開発を進めており、今後も、生鮮部門で販売する素材を使用した総菜を強化するという。

次>> 年内にプロセスセンターを稼働、店内作業の削減を目指す

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