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ユニクロ/新ロードサイド店舗「UNIQLO LOGO STORE」グローバル展開視野に

2023年04月19日 17:00 / 店舗レポート

ユニクロは4月21日、群馬県前橋市の商業施設「パワーモール前橋南」内に「ユニクロ 前橋南インター店」をオープンする。4月19日、現地にて報道向け内覧会を開催した。

<ユニクロ 前橋南インター店>
ユニクロ 前橋南インター店

UNIQLO LOGO STOREとは、ユニクロと一日中楽しく過ごせる新しい店舗。外観には、オブジェのような巨大なロゴを配置し、遠くからでもユニクロの店舗であることが分かるのが特長。ユニクロの商品、サービス、企業としての取り組みなどを、店舗全体を使って表現する。「ずっといたい」「また来たい」と思える、快適で楽しい空間とサービスを提供することを目指す。

<内覧会のフォトセッション>
内覧会のフォトセッション

今回の出店では、トータルクリエイティブディレクターに佐藤可士和氏を迎え、店舗の建築デザインを監修した。ユニクロのブランドを支えてきた、これまでのロードサイド店舗を今一度見直し、単なる服を買う店舗ではなく、「お客が集う店舗」「ユニクロの企業姿勢を知ってもらう店舗」であることをコンセプトとした「UNIQLO LOGO STORE」を開発した。

ファーストリテイリングの遠藤真廣グループ執行役員(写真右)は、「この店舗はグローバル展開を視野に入れた。また、新しいタイプのロードサイドストアと位置づけた。非常にユニークな店舗形状をしており、服の買い物だけではなく、時間を楽しくゆっくり、過ごしてもらえる工夫をした」と説明した。

クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏(写真左)は、「2006年からユニクロのブランドづくりに関わり18年くらいとなる。これまで店舗のメディア化として、都市でグローバル旗艦店を作ってきた。一方で、非常に重要な地方のロードサイド店舗があり、柳井正社長と10年以上前から議論を続けてきた。なかなかいい答えは見つからなかったが、ユニクロパークという店舗が、今回、大きなヒントになって、お店自体が社会に開いていく。かつ、ただユニクロの服を買うのではなく、そこに来ること自体が一つの体験になっている。また、そのお店ができることで、地域の活性化にもつながるというような、そういう新しい形というものができるのではないかと考えた」と店舗コンセプトを解説した。

鍋谷早智子ユニクロ前橋南インター店店長(写真中央) は、「当店は、店舗の3辺にあるオブジェのような巨大なユニクロロゴが特徴的な新しいタイプのロードサイド店だ。買い物中に座ってゆっくりとくつろげるようなスペースや、子どもが遊べるキッズスペースなども用意し、買い物の時間が楽しく過ごせる部分をたくさん詰め込んだ。群馬県でおなじみのだるまを製作する吉田だるま様や、お弁当が有名な登利平様、前橋市のマスコットキャラクター『ころとん』などの地元の企業様とコラボレーションをし、ここでしか手に入らないTシャツやトートバッグもラインナップをした。ユニクロの良さと共に群馬県の良さを発信し、お客様がずっと居たい、また来たいと思える、快適で楽しい空間とサービスを店舗スタッフ一丸となって提供するので、家族皆様での来店を心よりお待ちしております」とあいさつした。

<外観3カ所に巨大なロゴを配置>
外観3カ所に巨大なロゴを配置

外観にオブジェのような7m×7mの巨大なロゴを配置しており、店舗の内外に、買い物の合間にゆっくりくつろげるエリアや、子どもが遊べるエリアなどを配置した。また、店舗は、2024年の開業に向けて期待が高まる「IKEA前橋」に隣接し、周辺には他にも大型の小売店舗が多数ある。前橋南インターからのアクセスの良さから、北関東を中心に、幅広い地域から多くのお客が来店できる店舗となっている。

<イケア前橋に隣接>
イケア前橋に隣接

UNIQLO LOGO STOREであるユニクロ 前橋南インター店は、お客が本当に喜べる、集まれる店舗としてさまざまなサービスを導入した。まず「UNIQLO FLOWER」で季節の花を販売する。UNQILO FLOWERは、あらゆる人の生活を、より豊かにするための服づくりを目指す「LifeWear」のコンセプトと同様に、人々の暮らしを彩り、豊かにするアイテムとして、2020年からUNIQLO PARK横浜ベイサイド店から販売を開始した。

現在は、都心を中心に15店舗で販売するほか、オンラインストアでも販売している。前橋南インター店では、正面入り口右側のユニクロロゴ内のFLOWER BOXと名付けたエリアで、約30種類の花を販売、日常に花のある暮らしを提案する。

<UNQILO FLOWER>
UNQILO FLOWER

また、正面入り口左側のユニクロロゴ内のUNIQLO COFFEE BOXと名付けたエリアで、厳選したこだわりのコーヒーを販売する。2021年にリニューアルオープンした「ユニクロ 銀座店」で初めて導入したUNIQLO COFFEEは、ユニクロ銀座店、UNIQLO TOKYOに続き、3店目となる。導入店舗の中で最も広いスペースで、音楽を聴きながらゆったりくつろいだ時間を過ごすことができる。

<UNIQLO COFFEE>
UNIQLO COFFEE

さらに、正面入り口左奥のユニクロロゴ内のKIDS BOXと名付けたエリアには、買い物の合間に、子どもが楽しく遊べるすべり台や子ども用のベンチクッションを設置した。クッションは、UNIQLOのそれぞれのアルファベットをかたどったもので、遊び心あふれるデザインを採用した。このエリアには、ユニクロの環境保全活動についての取り組みを、子どもにも分かりやすい形で展示した。

<KIDS BOX>
KIDS BOX

売場面積約2479.34m2の前橋南インター店を取り囲む広々とした緑のエリアUNIQLO GARDENには、オリジナルのベンチやデスク、パラソルなどを配置。ショッピングの間の休憩や、家族での飲食など、開放的で自由な空間で気ままに過ごせるエリアを目指した。

<UNIQLO GARDEN>
UNIQLO GARDEN

そのほか、2022年9月から「ユニクロ 世田谷千歳台店」でトライアルとして実施してきた、RE.UNIQLO STUDIOのサービスを本格的に導入した。これまでも全国10店舗で採用してきたUTme!の窓口と一体化し、刺繍やプリントを施すサービスに加え、開いてしまった穴をかがったり、ボタンの付け直しなども対応する。また、ジーンズやデニムジャケット、シャツなどにリメイクを加えるサービスも提供する。

<RE.UNIQLO STUDIO>
RE.UNIQLO STUDIO

前橋南インター店は、環境対応に関する企業姿勢を知ってもらうための店舗であり、ユニクロが環境のためにできることに数多くチャレンジした。ユニクロの店舗において、最もエネルギーを消費するのは照明や空調のための電力であり、店舗における消費電力を抑えるために採光窓を設け、太陽光パネルを設置した。そのほか、着なくなった服を断熱材として活用するなど、さまざまなアイデアを実現した。環境に配慮したプロトタイプの店舗として、継続的な取り組みを実施し、快適な店舗の実現を目指す。

<環境に対する取り組みを解説>
環境に対する取り組みを解説

商圏設定は、地元群馬を中心に、前橋インターチェンジが近い立地であることから、新潟を含む埼玉、栃木、群馬の北関東全域からの集客を見込んでいるという。

■ユニクロ前橋南インター店
所在地:群馬県前橋市亀里町2008番
交通:北関東自動車道「前橋南インター」から車で約5分
売場面積:約2479.34m2
取扱商品:メンズ、ウィメンズ、キッズ、ベビー

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