青山商事／銀座にOMO型店舗「SUIT SQUARE」1号店、2026年30店計画

2023年05月10日 16:00 ／店舗レポート

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青山商事は5月11日、ビジネスウェア事業の一つである「THE SUIT COMPANY（ザ・スーツカンパニー）」の屋号を、自社運営である4つのブランドを1店舗に集結したブランドコンテンツミックスOMO型店舗「SUIT SQUARE（スーツスクエア）」へ変更する。

＜SUIT SQUARE TOKYO GINZA店＞

同日、第1号店として東京・銀座の「SUIT SQUARE TOKYO GINZA店」をオープンする。THE SUIT COMPANY銀座本店を移転リニューアルした店舗の位置付けで、「スーツスクエア」へ屋号を変更した1号店となる。2026年までに新規出店や移転リニューアルで30店舗の出店を計画する。未出店エリアへの出店を計画し、都市部を中心にシェアを拡大する。「スーツスクエア」への屋号変更は今後2年を目途に順次、実施する予定だ。

＜青山社長＞

青山理社長は、「ザ・スーツカンパニーは今年で23年目を迎える。これまで都心部を中心にお客様に支持されてきたザ・スーツカンパニーだが、近年の働き方やライフスタイルの変化によるビジネスウェアの多様化に対応し、歴史を進化させる。今回、新たなビジネスモデルとして、名称を『ザ・スーツカンパニー』から『スーツスクエア』へ変更する。ザ・スーツカンパニーは、ブランドコンテンツミックスOMO型店舗として生まれ変わる。青山商事の柱であるビジネスウェア事業の新しい展開として、スーツスクエアを成長させていきたい」と新規施策を説明した。

＜店内＞

SUIT SQUAREの前進となる「THE SUIT COMPANY」は、2000年11月に1号店「日本橋店」をオープンし、23年目を迎えた。2000年前後は、スーツの2プライスショップが流行した時期であり、都市部の一等立地へ出店し、2プライスの分かりやすい価格設定やヘルプ接客などが受け入れられ成長を遂げてきた。

その後、ビジネスパーソンのニーズに合わせた新業態として、ワンランク上のセレクトショップ「ユニバーサルランゲージ」、働く女性向けブランド「ホワイトザ・スーツカンパニー」、オーダー専門店「ユニバーサルランケージメジャーズ」を次々に立ち上げてきた。そのような中、コロナ禍における働き方やライフスタイルの変化によりビジネスウェアの多様化が進み、新たなビジネスモデルを模索していた。

＜河野TSC事業本部長＞

執行役員の河野克彦TSC事業本部長は、「2020年の新型コロナの影響から働き方の変化によるスーツ離れやワーキングウェアへのマインドの変化が急速に進んだことをきっかけに、新たなビジネスモデルの開発が急務となった。そこで、当社事業が展開する既存の4つのブランドを1つの店舗に集約し、ネット連携による豊富な在庫とリアル店舗の接客サービスの両メリットを最大限に活かした独自のシステム『DIGI-lab』を導入した。DIGI-labの導入により、売場面積を通常の約5割に縮小できた」とスーツスクエアの概要を解説した。

＜スマートバー＞

第一号店となる「SUIT SQUARE TOKYO GINZA店」では、ドレスシャツコーナー、レディスコーナーなど各コーナーに連動したアイテムのランキングや、スタッフコーディネートなどのデジタルコンテンツを配信するスマートバーを設置する。タッチ式のサイネージでリアルタイムに最新の情報が確認でき、お客の買い物をサポートする。店内では、29inch縦型タッチサイネージを5台設置する。

＜骨格診断サービス＞

5月下旬からは、不定期で、プロの診断士による骨格スタイル分析サービスを導入する。骨格診断とは、骨格スタイル協会が提唱する、ファッションを楽しむための理論で、体型に関係なく、生まれ持った身体の特徴からその人に最も似合う服のデザインや素材・サイズ感を導き出すことができる診断。TOKYO GINZA 店では、プロの骨格診断士による骨格スタイル分析と、それぞれの骨格に似合う店内商品の案内・アドバイスを無料で実施する。

＜ユニバーサルランケージメジャーズ＞

今回、オーダーコーナーのテーブルや壁面什器に、世界的音楽家の坂本龍一さんが創立した森林保全団体「モア・トゥリーズ」の「森づくり」活動の中で産出した国産木材を青山商事で初めて設置した。青山商事はこれまでもモア・トゥリーズの取り組みに賛同し支援を続けており、今後はサステナブルを意識した店舗作りも進める。

＜ホワイトザ・スーツカンパニー＞

また、初代アンバサダーにモデルや俳優としてマルチに活躍する窪塚洋介さんと、3年前にザ・スーツカンパニ―のCMに出演した窪塚愛流さん親子が就任した。店頭ビジュアルやWEBサイト、JRを中心とした交通広告などの各種販促ツールで、窪塚親子が「新たなスタートを切る」というメッセージを伝えるクリエイティブを順次、展開する。

＜アンバサダーに就任した窪塚親子＞