麻布台ヒルズ/11/24商業施設に94店舗オープン
2023年11月20日 15:29 / 店舗レポート
森ビルは11月24日から、「麻布台ヒルズ」(東京都港区)を順次オープンする。11月20日報道向け内覧会を開催した。
「麻布台ヒルズ」は、開発区域約8.1ha、延べ床面積86万1700m2、商業施設(約2万3000m2)約150店舗、オフィス総貸室面積21万4500m2、住宅約1400戸、緑化面積2万4000m2。六本木ヒルズ(区域面積11.6ha、延床面積75万9100m2、住戸840戸)に匹敵する規模となる。
<タワープラザの商業施設>
高さ約330m・64階の「麻布台ヒルズ森JPタワー」、「麻布台ヒルズレジデンスA・B」、「ガーデンプラザA・B・C・D」から構成されている。
開発コンセプトは「Green&Wellness」と設定。緑化面積は2万4000m2、奈良美智氏の作品などパブリックアートを設置し、商業施設も美や健康を意識したテナントを誘致した。
商業施設は、「麻布台ヒルズ森JPタワー」低層部分のタワープラザ、「麻布台ヒルズレジデンスA・B」、「ガーデンプラザA・B・C・D」に約150店舗が登場。11月24日には先行して94店舗がオープンする。
タワープラザには「ラシーヌ」「ミモザナチュラルワインスタンド」「バルコニー バイ シックス」「ショーグンバーガー」など高感度な食を体感できるダイニングが出店する。
「大垣書店」「ザ・コンランショップ東京」「金子眼鏡」などのライフスタイルショップ、フラワーショップ「ニコライ バーグマン フラワーズ&デザイン」、「ユナイテッドアローズ」、「アグ」、オランダ発デニムの「デンハム」といった感度の高い約60店舗がそろう。
「麻布台ヒルズ森JPタワー」には、は入居企業と従業員が、街自体をワークプレイスとして使うための拠点となる会員制ウェルビーイング施設「ヒルズハウス麻布台」(33・34階。面積約3300m2)が登場する。
「ヒルズハウス麻布台」には、ヒルズハウス会員以外でも利用できるレストラン、グランビストロ「Dining33」がオープンする。
フランス料理の巨匠三国清三氏がプロデュースしている。
ランチ6000円から、ディナー1万1000円から。フランス料理とモダン東京の粋とウェルネスを意識した料理を楽しめるという。
パティスリー「Dining33 Patisserie la maison」も併設。生菓子に加え、手土産向きの焼き菓子もそろう。
■ガーデンプラザにスイーツ&カフェ
「麻布台ヒルズ」は、「街全体がミュージアム」をコンセプトに、パブリックアートのほか、総施設面積約9300m2のデジタルアートミュージアムとギャラリーを中核に設置している。
ガーデンプラザAには、ギャラリーと連携したカフェ・ショップが登場する。
ガーデンプラザBは、高感度なカフェ・食物販、美と健康の物販が集結。地下1階の「日本橋 千疋屋総本店」は、ウェルネスを意識したフルーツサラダパフェ(税込み1870円)、ビーガンクッキーなどを取り扱う。
店舗のイスやメニュー表もヴィーガンレザーを使用し、麻布台ヒルズのコンセプトを意識した店舗づくりを行った。
2階には、調香師ジュリアン・ベデルにより創業された「フエギア1833」がオープン。作家性が強く、持続可能なフレグランス商品がそろう。
ワインを楽しめるバーを併設。内装はジュリアン・ベデル氏がカスタムしたギターを使い、五感で楽しめる店舗となっている。
そのほか「ダヴィネス」「エステプロ」「タン」といった美と健康に敏感な層に人気のテナントが登場する。
ガーデンプラザCは2024年1月下旬、高感度な中食中心にを集めた麻布台ヒルズ マーケットが開業する。
明治屋、RF1など34専門店が出店し、4000m2のマーケットを形成。生鮮3品、グロサリー、ワイン、スイーツなどを取り扱う。
ガーデンプラザDには、日本初出店の「ピザフォーピース東京」が出店する。
■オフィスは5割テナント決定
オフィス部分は、「麻布台ヒルズ森JPタワー」の7階~52階を中心に総貸室面積約21万4500m2を用意した。
就業者数は約2万人を想定している。現在5割までテナントが決定し、2023年度内の満床を目指す。
また、「Tokyo Venture Capital Hub」は、日本初の大規模なベンチャーキャピタル(VC)の集積拠点。日本ベンチャーキャピタル協会や日本のVC業界をけん引する独立系VCに加えて、日本の大企業を母体とするコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)が合計約70社が集まっている。
さらに、2024年2月「レジデンスA」の低層部(1~13階)には、モダンで遊び心のあるアマンの姉妹ブランド「Janu(ジャヌ)」の世界初となるホテル「ジャヌ東京」をオープン予定だ。
全122室で多数のスイートルーム、スパ、ジム、プールを備えた4000m2のウェルネス施設、8つのレストラン&バーが登場する計画となっている。
■麻布台ヒルズ
開発区域面積:約8.1ha
敷地面積:約6万3900m2
延べ床面積:約86万1700m2
オフィス面積:約21万4500m2
緑化面積:約2万4000m2
住宅戸数:約1400戸
店舗面積:約2万3000m2
用途:事務所、住宅、店舗、ホテル、文化施設、インターナショナルスクール、診療所
■今後のスケジュール
2023年11月24日:麻布台ヒルズ一般開業
・麻布台ヒルズギャラリー
・商業施設(約94店舗)
・ヒルズハウス
・Tokyo Venture Capital Hub
2024年1月下旬:麻布台ヒルズ マーケット開業
2024年2月上旬:森ビル デジタルアート ミュージアム:エプソン チームラボボーダレス開館
2024年2月:ジャヌ東京(ホテル)開業
2024年2月以降:商業施設(ラグジュアリーブランド)
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