三井不動産／愛知県安城市「ららぽーと安城」全天候型の屋上広場で家族層の利用狙う

2025年02月28日 13:32 ／店舗レポート

三井不動産は4月18日、愛知県安城市に商業施設「三井ショッピングパークららぽーと安城」をグランドオープンする。215店舗が出店する施設内には、大規模な屋上広場を設け、ファミリー層の利用につなげる考え。2月27日に開かれたメディア向け内覧会で、新施設の内部が公開された。

＜屋上広場＞

愛知県3施設目の「ららぽーと」となる新施設では、メインターゲットである子どもを持つファミリー層向けの設備を大胆に設けた。それが4階の屋上広場だ。

＜日本一の大屋根下空間を設置＞

3800m2の広場には商業施設の屋上では日本一となる46台の遊具を備える。さらに大屋根を設置し、これも日本一となる約2100m2の大屋根下空間を設けることで全天候型の広場となっている。同社の事前のヒアリングで、近隣住人から「雨の日に子どもを遊ばせる場所がない」という声を受けて、こうした広場を作ったという。

＜よぞらのチョークパーク＞

広場は、「わんぱくエリア」「ちびっこエリア」「よぞらのチョークパーク」「ピクニックエリア」など6つのエリアに分かれ、自由に行き来しながらエリアごとに異なる遊びを無料で体験できる。

＜遊具の周りにベンチを設置＞

遊具の周りには保護者が座るためのベンチが多く設置されていたり、ピクニックエリアには人工芝の上で飲食可能にするなど、親子でともに時間を過ごしやすいようにしている。また、保護者がくつろげる屋内待合室、乳児対応が可能なベビーケアルームなども備えている。

広場内には1時間に1回、シャボン玉やミストが噴射されるほか、からくり時計も動く。

＜SAISONスタジアム＞

ららぽーと安城でもう1つの特徴が、スタジアムコート「SAISONスタジアム」だ。

施設の中心部に吹き抜け空間を作り、1000人以上の収容ができる。400インチ大型メインビジョンを設置し、2階の壁面を360度ぐるっとリボンビジョンが取り囲む。

＜席にはコンセントを設置＞

リアル体験を提供する場として、土日には音楽ライブやスポーツイベント、ダンスパフォーマンスなどを行う。平日はテラス席やベンチ席を設置し休憩スペースとし、充電可能座席110席以上を含む約440席を配置する。

＜上杉友一氏＞

三井不動産で商業施設・スポーツ・エンターテインメント本部リージョナル事業部事業推進グループの統括を務める上杉友一氏は、スタジアムコートの狙いについて「買い物以外の楽しみや体験を提供したくて設置した。ここに来ないと体験できないということを我々は重要視している。その観点で屋上広場やスタジアムコートを設けている。お客様にリアル体験を提供したい」と語った。

＜1250席のフードコート＞

施設3階はフードコート18店舗と飲食店13店舗からなる飲食ゾーン。フードコートの席数は愛知県最大の1250席で、そのうち3分の1が充電可能な席となっている。

＜こあがり席＞

子ども連れの家族が利用しやすいよう、館内の飲食や食物販店舗の30店舗以上でキッズメニューを提供。小あがりスペースも設置している。

フードコート出店店舗のうち「オ肉ヤ」「磯丸水産食堂」「海南鶏飯食堂」「鳥〇食堂×タニタカフェ」など7店舗が愛知県初出店。また、レストラン・カフェといった飲食店では「料理とパーラーYOSHIMI」「匠がってん寿司」「焼肉飯店京昌園」など5店舗が愛知県初出店となる。

＜ららぽーと安城の外観＞

新施設は県道47号に隣接し、国道1号・23号・419号からのアクセスも良い。JR東海道本線「安城」駅や名古屋鉄道西尾線「北安城」駅からは徒歩圏内で、市営バスも運行している。近隣の三河地区は自動車関連産業が盛んで、人口も増えており、「ポテンシャルが高いエリア」（上杉氏）。

施設のコンセプトは「＆PLAY（アンドプレイ）」。買い物も体験も、天候にかかわらず常に「遊び」があるという意味が込められている。子ども連れの家族が使いやすいように工夫を凝らし、「一度体験してもらい、もう一度来たくなるような施設」（同）を目指している。

■三井ショッピングパークららぽーと安城
所在地：愛知県安城市大東町9-30
開業：2025年4月18日
交通：JR東海道本線「安城」駅徒歩10分／名古屋鉄道西尾線「北安城」駅徒歩14分
敷地面積：約10万5500m2（3万1900坪）
店舗数：215店舗
駐車台数：3500台
営業時間：（物販・フードコート）10時～21時、（レストラン）11時～22時

取材・執筆　比木暁

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