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総合スーパー/9月はイオン14.8%減、PPIH14.9%減、ヨーカドー11.0%減

2020年10月27日 18:39 / 月次

流通ニュースがまとめた総合スーパー主要3グループの月次営業情報によると、9月の既存店売上(前年同期比)は、イオンリテール14.8%減、PPIH(国内リテール主要5社)14.9%減、イトーヨーカドー11.0%減となった。各社とも、昨年の消費税増税の駆込み特需の反動減があった。

<GMSイメージカット>
GMSイメージカット

■イオンリテール(2020年2月期:売上高2兆1925億円)
既存店14.8%減、全店19.3%減

イオンリテールでは、コロナ禍において需要が拡大しているヨガマット、シューズ、ウェアなどの健康増進に役立つスポーツ関連商品を提供する「スポージアム」のショップ展開を全国に拡大し、該当カテゴリーの売上高既存比は3割強伸長した。

イエナカ需要の高まりから室内衣料、ゲーム機、ブロック玩具などの売上が好調だった。食品は、コロナ禍で観光客や外食の機会が減少し需要が落ち込む生産者や流通業者への支援策として、養殖真鯛やブリの拡販や、各地の銘菓・駅弁・酒類などを品ぞろえした銘菓フェアにも取り組み、好調な売上を維持した。

また、ネットスーパーの売上と受注件数は前年比2割増を維持した。その結果、売上高既存比は14.8%減となったものの、消費税増税の駆込み特需の反動影響を除けば前月のトレンドと大きな変化はなかった。

■PPIH(2020年6月期:売上高1兆6819億円)
国内リテール主要5社
既存店売上14.9%減、客数12.4%減、客単価2.9%減、対象店舗数520店(土日休日1日減)
全店12.0%減、対象店舗578店

主要5社は、ドン・キホーテ、ユニー、長崎屋、UDリテール、ダイシン百貨店。

9月は、郊外店を中心に前年の消費増税前の駆け込み特需(前年実績13.0%増)の反動と免税売上高の蒸発(押下げ5.8ポイント)の影響を大きく受けた。また、前年より休日が1日少ないカレンダーとなった。

上旬は残暑が厳しく平年より気温が高い日が続いた。一方、下旬は気温が下がり、平年よりも寒くなった。東京の1mm以上の雨天日は16日だった。

■ドン・キホーテ(2020年6月期:売上高1兆415億円)
既存店売上高23.4%減、客数18.0%減、客単価6.6%減、対象店舗数317店

全店売上高20.9%減、家電製品17.4%減、日用雑貨品32.7%減、食品12.8%増、時計・ファッション用品21.8%減、スポーツ・レジャー用品6.2%減、総店舗数342店

ドン・キホーテは、コロナ禍でこれまで苦戦が続いていた駅前立地店舗に客足が戻りつつありる。マスクなどの衛生用品が引き続き売上をけん引し、シルバーウィークには、アウトドア用品や花火などレジャー関連が伸長した。

■ユニー(2020年6月期:売上高6548億円)
既存店(141店)売上高1.6%減、客数3.6%減、客単価2.1%増
衣料品14.6%減、住居関連品16.3%減、食品5.0%増
全店(147店)売上高14.0%減

ユニーは、引き続き食料品などの日常消耗品が伸長した。月末の数日間は、10月1日からの値上げに伴う新ジャンルの酒類やタバコの駆け込みがあり、売上増に貢献した。なお、休日1日減の押下げが1.3ポイントあったとみている。

■イトーヨーカ堂(2020年2月期:売上高1兆1851億円)
既存店総売上高(SC計)11.0%減、商品売上高8.2%減、客数8.9%減、客単価0.8%増、テナント16.6%減
全店総売上計14.3%減、うち商品売上13.8%減、テナント他15.5%減

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