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東京地区百貨店/7月売上は23カ月連続プラスの12.2%増

2023年08月25日 16:27 / 月次

日本百貨店協会が8月25日に発表した2023年7月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1401億円(前年同月比12.2%増)で、23カ月連続のプラスとなった。

<7月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 1401億円 12.2%増
総店舗面積 72万9769m2 8.2%減
総従業員数 1万3851人 7.0%減

7月の東京地区は、売上高12.2%増、入店客数12.2%増と共に二桁増となった。連日の猛暑から盛夏商材の動きが活発だったほか、ラグジュアリーブランドや宝飾品などの高額商材が国内、インバウンド共に好調に推移したことで前年を上回っている。2019年比では売上高2.9%増と、2022年12月以来7カ月ぶりのプラスに転じ、回復基調が鮮明となった。

商品別では、主要5品目全てプラスとなった。主力の衣料品(15.5%増/22カ月連続)は、外出需要と天候与件からTシャツ、カットソー、ワンピースなど盛夏商材が好調に推移したほか、コロナ禍で中止していた花火大会や夏祭り・盆踊りなど、各種納涼イベントが4年ぶりに再開したことで、浴衣も大きな伸びを示している。

身のまわり品(21.4%増/23カ月連続)は、ラグジュアリーブランドが売上をけん引し、円安効果によるインバウンド需要も売上を押し上げた。また、記録的な猛暑から日傘、帽子、サングラスなどが好調。雑貨(11.0%増/23カ月連続)でも、化粧品ではUV関連商品が伸長した。

食料品(5.4%増/3カ月連続)は、国内外の手土産需要から引き続き菓子が好調に推移し、特にゼリーなどの冷菓が動いたほか、土用の丑の日(7/30)で鰻も伸長した。中元商戦は、店頭回帰が顕著だったが、ECを含むトータルではほぼ前年並みで推移。猛暑で賑わったビアガーデンを含め、レストランは好調で17カ月連続のプラスとなった。

8月中間段階の商況は、前年比21.4%増(8/17時点)で推移。コロナ前の2019年比でも0.9%増と回復基調は継続している。

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