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日本百貨店協会/8月売上高は18カ月連続プラスで11.8%増

2023年09月27日 10:50 / 月次

日本百貨店協会が9月25日に発表した2023年8月の全国百貨店売上高概況によると、全国の百貨店(調査対象70社・181店)の売上総額は約3897億円(前年同月比11.8%増)だった。

<8月の実績>

実数 前年同月比
売上高総額 3897億円 11.8%増
総店舗面積 473万6482m2 3.1%減
総従業員数 5万1727人 6.5%減

8月の売上高は11.8%増、入店客数13.3%増と、共に18カ月連続のプラスとなった。一部店舗で台風による休業や営業時間短縮などの影響も見られたが、増勢が続く高付加価値商材に加え、旅行や帰省など外出機会の増加や、連日の猛暑による盛夏アイテムの活況などが業績拡大に寄与した。円安効果を背景に高伸するインバウンドも売上を押し上げた。また、夏休みのファミリー催事や、趣味性の高いイベント、食品催事等も奏功した。コロナ前の2019年比売上高は4.2%減となったが、回復基調は続いている。

顧客別では、インバウンドが244.4%増(17カ月連続/シェア8.2%)と高い伸びを示し、売上高は比較可能な調査開始(2014年10月)以来、過去4番目に高い317億円となった(過去最高は2019年4月/344憶円)。コロナ前の実績も大きく超えており、2019年比では前月より12.7ポイントアップの24.1%増となった。国内市場は5.5%増(18カ月連続/シェア91.8%)、2019年比では6.1%減となった。

地区別では、全地区で前年実績をクリアした。インバウンドと高額品が好調な都市(10都市/23カ月連続)は14.2%増、地方(10都市以外の7地区/2カ月連続)は4.7%増と、共に前月より3ポイント以上伸長した。なお、地方においてもインバウンド売上は徐々に増加している。

商品別では、前月に続き、主要5品目全てで前年実績を超えた。特に、ラグジュアリーブランドを中心に身のまわり品は高い伸びを示しており、コロナ前の実績も超えている(2019年比19.6%増)。主力の衣料品は、猛暑により盛夏商材が動き、化粧品は国内外共に好調で、増勢が続いている。食料品は、帰省や旅行、手土産需要から菓子が伸長した。集う機会の増加などから、レストランやビアガーデンも好調で、食堂喫茶は約3割増(29.7%増)となった。

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