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東京地区百貨店/8月売上は24カ月連続プラスの10.0%増

2023年09月27日 10:40 / 月次

日本百貨店協会が9月25日に発表した2023年8月の東京地区百貨店(12社22店)の売上高概況によると、売上高は約1135億円(前年同月比10.0%増)で、24カ月連続のプラスとなった。

8月の東京地区は、売上高10.0%増(24カ月連続)、入店客数14.7%増(8カ月連続)と共に二桁増となった。前月から記録的な猛暑が続いたことで盛夏商材が活発に動いたことに加え、高付加価値商材や免税売上の増勢が業績を押し上げた。また、都内各社が夏休みやお盆等の子供・ファミリー向け催事や文化催事を多数展開し集客増に繋げた。なお、コロナ前の2019年比は売上高1.7%減だが、消費増税前の駆け込み需要の影響(反動要因)のない2018年比では3.0%増と回復基調は継続している。

商品別では、食料品を除く主要4品目でプラスとなった。主力の衣料品(14.3%増/23カ月連続)は、外出機会増と猛暑で、ワンピース、ブラウス、Tシャツ等のジャストシーズンアイテムが好調だったほか、前月に続き浴衣も伸長した。長引く猛暑で秋物は本格稼働していないものの、薄手の羽織やカットソー等、秋まで着られるアイテムが堅調だった。

身のまわり品(17.2%増/24カ月連続)は、ラグジュアリーブランドの増勢が続き、更にインバウンド需要の高伸が売上を牽引した。また、天候与件から日傘、帽子、サングラス等が引き続き好調に推移した他、旅行需要からトラベルバッグも伸長した。雑貨(17.3%増/24カ月連続)では、化粧品が脱マスクの浸透からスキンケア、UV関連商品が好調に推移した他、免税売上も加わり36.1%増と大幅増となった。

食料品(1.2%減/4か月ぶり)は、旅行、帰省、免税等の手土産需要から菓子が好調に推移したが、生鮮食品、惣菜が3カ月ぶりにマイナスとなった。入店客数増に伴い、ビアガーデンやレストランは大幅伸長し、25.6%増と18カ月連続増となった。

9月18日の中間段階の商況は、前年比11.3%増、2019年比では4.2%増で推移している。

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