LUSH/世界初バスボム専門店、デジタル・顧客交流重視の実験店
2018年11月22日 14:45 / 店舗
ラッシュジャパンは11月22日、世界初のバスボムコンセプトショップ「LUSH 原宿店」をオープンした。
「LUSH 原宿店」では、 商品情報や価格情報の掲示が一切なく、色とりどりのバスボムがディスプレイされ、まるでアートギャラリーのように陳列されている。
商品はラッピングされておらず、商品を説明するサイネージやポップなども使用していない。
通常のラッシュ店舗で備えているシンクで、商品体験をできるスタイルもとっていない。
新しい顧客体験を創造するツールとして、自社開発した新iOSアプリ「Lush Labs アプリ」が登場する。
来店者は、スマホのこのアプリで商品をスキャンすると詳細な商品情報や溶けたときの様子がわかる動画コンテンツを閲覧することで、情報収集とともに、楽しいデジタル体験をできる。
バスボムの開発者で、チーフ・デジタル・オフィサーのジャック・コンスタンティン氏は「ラッシュは世界49か国に展開し、全世界共通の店舗体験を提供してきたが、今回、バスボム1種のみ販売する初の店舗をオープンする。デジタルを活用し、顧客からのフィードバックをもらい、より商品と会社をよくしていくのが目的です」。
<小林ディレクター、バスボムの開発者ジャック・コンスタンティン氏>
「従来オンラインで顧客の声を反映した商品づくりにトライしてきたが、今回実際の店舗でデジタルと融合させた新しい体験を創造。客のフィードバックを得て、それを吸収し、変換し、思いもよらないソリューションとして提示するなど新しい挑戦をしていきたい」と話した。
実際の利用者からは、「あれこれバスボムを試したいが、たくさんのバスボムを溶かしてもらうのは気が引ける。アプリでは、動画でバスボムが溶ける様子が見られるのが便利」。
「ラメが好きだが、表面でラメ入りかどうか判断できなくても、アプリで動画を見れば判断できるので、気に入っている」といった声が上がっている。
顧客は、ほかにもハッシュタグ「#LushLabs」を使いSNS上で意見を発信することができる。
「LUSH 原宿店」は、こういった商品や店内での全ての体験を通じて感じた顧客からの感想やニーズなどの意見を活かした上で、商品、ショップの改善を続けるラボと位置付けている。
小林弥生リテール・ブランドディレクターは、「アプリの商品説明『Lush Lens』機能は、日本語、英語、中国語、韓国語に対応している。原宿店は、50~60%を海外からのお客様で占められている。商品説明の多言語化のニーズにも応えられる」。
「私たちは、商品開発にあたり、ブランド主導で顧客を誘導するような開発を考えていない。開発、製造、販売を一貫して手掛けている企業だからこそ、ダイレクトに顧客の反応を吸い上げ、要望をいち早く実現する。デジタルは活用するが、スタッフは減らさずオンライン、オフライン境界のない店を目指す」と説明した。
また、世界中で同店のみで販売する限定バスボム57種に加え、定番アイテムおよびクリスマス限定バスボムを合わせ合計89種のバスボムを販売する。89とは、バスボムが誕生した1989年にちなんでいる。
さらに、同アプリでは、日本、イギリス、韓国、オーストラリア、ドイツ、フランス、イタリアのいずれかの国にいたら、アプリの中で秘密の場所のヒントを探し、バスボムを探せる「ARハント」機能も実装している。
3Dのヴァーチャルリアリティのバスボムキャラも出現。全7種類のバスボムキャラクターの表情を、絵文字に合わせて変えたり踊らせたりすることができる。 バスボムキャラクターと写真を撮ることもでき、自分だけの画像を楽しめる。
限定品は、原宿エリアで色鮮やかかつ自由な発想でファッションを表現する日本人からインスピレーションを得た「ハラジュク ボム」(税込960円)を販売。
日本全国各地にある稲荷神社にあるキツネや九尾の狐などからインスピレーションを受けた「キツネ ボム」(960円)など、限定アイテムの多くは、様々な日本文化からインスピレーションを受けて開発されている。
■LUSH 原宿店
所在地:東京都渋谷区神宮前1-13-11 大西ビル1階・2階
■Lush Labs アプリ
ローンチ日: 2018年11月19日(月)よりアップストアにてダウンロード可能
https://itunes.apple.com/jp/app/lush-labs/id1439333565
言語:ARハント6言語予定(日本語、英語、韓国語、フランス語、ドイツ語、イタリア語)
Lush Lens4言語予定(日本語、英語、韓国語、中国語)
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