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中部薬品/名古屋市に都市型新業態、化粧品強化し惣菜・カフェ導入

2019年06月05日 17:20 / 店舗

中部薬品は6月6日、名古屋市に都市型新業態の1号店として「V・drug内山店」をオープンする。

<V・drug内山店>
V・drug内山店

内山店は、JR中央線「千種」駅から徒歩5分、名古屋市営地下鉄「今池」駅から徒歩4分の錦通沿いにある賃貸マンションの1階に売場面積489.85m2で出店する。

オフィス街立地を中心とした都市部での出店を想定した店舗で、店舗面積は主力の郊外型店舗の半分となる500m2以下とした。

働く女性や訪日外国人観光客をメインターゲットにし、化粧品コーナーに美容食品やサプリメントなど関連商品を配置し、メイクが試せるテイスティングカウンターを設置した。

<化粧品コーナー>
化粧品コーナー

ヘルスケア(医薬品、健康食品)コーナーでは、症状別・悩み別に商品を配置して専門知識を持った管理栄養士、登録販売者がお客のセルフメディケーションをサポートする。

バローグループの総菜専門店「デリカキッチン」で人気の弁当・サラダを初めて導入し、おにぎりやサンドイッチ、店内調理の惣菜などを取りそろえて、近隣で働く人々を中心としたランチ需要に対応する食品売場を展開する。

初めて、月額1000円(税抜)で淹れたてコーヒーが飲み放題になるサブスクリプション(定額課金)サービスを導入する。

決済は、バローグループの電子マネー「 Lu Vit カード」とポイント支払い(ルビットポイント)、クレジットカードのほか、各種QRコード決済サービス、交通系電子マネーに対応する。

訪日外国人観光客向けに、消費税免税制度にも対応する。

<店内>
店内

通常店舗のアイテム数は約1万8000SKUだが、内山店では1万3000SKUを展開する。

日用品・ベビー用品・介護用品の品ぞろえは大幅に削減した一方で、OTC医薬品を品ぞろえを維持し、化粧品の品ぞろえは拡大した。

高齢者の利用が多い、保健薬・漢方の品ぞろえも大幅に絞り込んだ。

食品は、弁当・総菜との関連販売が見込まれるペットボトル飲料やオフィス街でニーズが高いポケット菓子を展開し、一般食品はカットした。

総菜では、サラダ、カップスープなど女性向けの商品を強化する方針だ。

売上構成比は、化粧品・医薬品70%、食品・その他30%程度を想定している。

中部薬品は2017年9月に、惣菜・ベーカリー、青果・精肉を導入した実験店「V・drug岐阜県庁西店」をオープンしている。

通常店舗に比べて、客数が増え、売上高も好調に推移しているが、食品スーパーよりも店舗面積、駐車場が小さく、売場効率に課題があった。

中部薬品は、「調理が必要な生鮮食品を拡大することは考えていない。都市型店舗は、コンビニ的なランチ需要にも対応できる店舗と位置付けている。岐阜県庁西店は、グループ会社の中部フーズが、中部薬品のコンセとしてテナント出店していたが、今回は、中部薬品が直接、惣菜売場を運営する。岐阜県庁西店と同様に、店内厨房を設置するが、コンビニスナック的な簡易な惣菜の製造にとどめる」と述べている。

2019年度中に、都市型店舗を内山店のほかに2店程度出店する計画で、3店舗で都市型店舗を確立するための実験を行う予定だ。

出店立地は、名古屋駅周辺や名古屋・栄エリアなど、オフィス街立地を中心に検討しているという。

内山店の出店により、名古屋市の事業所は44店、総事業所数は384店となる。

店舗概要
所在地:愛知県名古屋市千種区内山3-12-15
エルメディオ千種1階
TEL:052-753-5850
建物構造:鉄骨造10階建
売場面積:489.85m2
駐車場:8台
営業時間:9時~22時

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