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住友不動産/オフィス・商業・防災拠点複合の「秋葉原ファーストビル」

2019年12月10日 15:20 / 店舗

住友不動産は12月9日、オフィス・商業・防災拠点複合の「秋葉原ファーストビル」を竣工したと発表した。

<外観(手前:商業棟、奥:オフィス棟)>
外観

外堀通りと昌平橋通りとの結節点にあたり、秋葉原駅、御茶ノ水駅、淡路町駅とのほぼ中間という交通利便性の高い立地に位置する。2物件に跨る同物件の計画時に、周辺敷地の歩道が整備されていない点、身近な緑が不足している点、秋葉原の商業空間への来街者が憩える広場が不足している点に着目し、改善する手法として「一団地認定制度」を併用した「東京都総合設計制度」を活用した。

敷地内にまとまった広さの公開空地と広場を整備。商業棟の容積をオフィス棟に移すことで、大規模なオフィスビルと商業棟による賑わいの創出など、周辺市街地の環境改善への寄与を目指す。

一団地認定制度を活用し、オフィス棟を地上23階・高さ125mとし、店舗棟は建物高さを低く抑え、平面形上を小さくすることで周辺への圧迫感を軽減。採光にも配慮した広場を実現した。

<施設配置図>
施設配置図

施設構成要素は、両棟の足元空間に店舗用途を配し、高層部に高機能のオフィスを配置することで、東京都によって新拠点として指定された場所にふさわしい、質の高い市街地形成を実現。オフィス棟には免震構造を採用し、外観は全面ガラス張りに加え縦のラインを強調しながら周辺の街並みとの調和を図り、2棟連続性にも配慮し、低層部を一体的なデザインとした。

あわせて、災害時の無停電対応、地震時エレベーター自動仮復旧など、最新のBCP対策を施した最新鋭のオフィスビルが有事の際も機能維持する。

また、店舗棟北側に隣接する講武稲荷神社との空間的つながりを考慮した設計で、既存の活力ある街並みとの連携を図っている。

防災拠点として、災害時の一時滞留場所にもなるオープンスペースを2棟合わせ約670m2、延焼防止に資する歩道状空地、広場状空地も整備。オフィス棟エントランスホールは災害時に帰宅困難者受入可能とし、防災備蓄倉庫やマンホールトイレも備えた。

■秋葉原ファーストビル
所在地:東京都千代田区外神田1-9-4
敷地面積:オフィス棟2058.45m2、商業棟1222.75m2
延床面積:オフィス棟2万6166.00m2、商業棟963.00m2
総貸室面積:オフィス棟1万7105.70m2、商業棟576.30m2
基準階面積:3~11階828.14m2、12・13階804.82m2
基準階面積:14~23階804.28m2
構造:オフィス棟/鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)、中間免震構造
構造:商業棟/鉄骨造(一部鉄骨鉄筋コンクリート造)
階数:オフィス棟地上23階、地下1階、塔屋2階
階数:商業棟地上2階、地下1階、塔屋1階

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