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バレンタイン/義理チョコ「ない方がいい」6割超

2020年02月10日 15:50 / 店舗

凸版印刷グループのONE COMPATH(ワン・コンパス)が展開する電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」は2月5日、バレンタインに関する意識調査を発表した。

調査によると、愛情や義理よりも感謝を伝えたい!トレンドは「サンクスチョコ」であり、義理チョコ「ない方がいい」6割超となった。バレンタインギフトは「購入する」が7割で、主婦は「おいしさ」で選ぶ!傾向があった。

バレンタインの全体予算は二極化傾向で、「高カカオチョコレート」、「ルビーチョコレート」に注目が集まった。チョコ以外では「服」「パンツ」「靴下」など衣料品の人気が上昇した。

<義理チョコを渡す文化について>
義理チョコを渡す文化について
出典:ONE COMPATH「Shufoo!」調べ(以下同じ)

2年前、有名チョコレートメーカーの「日本は、義理チョコをやめよう。」というキャッチコピーが話題になった。今回、義理チョコを渡す文化について意見を聞くと、「義理チョコはない方がいい」という意見が63.4%を占め、多くの人が義理チョコ文化に対して後ろ向きな姿勢であることが読み取れた。  

「その他」を選んだ人の中には、「義理チョコという言葉は無くてもいいと思う。一年間の感謝の気持ちを表す手段としてはチョコなど渡す習慣はあってもよいのでは」(40代)、「普段、感謝する機会がないのでこの様な形で表せるのは良いと思います。義理ではなく」(50代)など、義理ではなくサンクスチョコという位置づけであれば賛成、という意見も見られた。

<バレンタインギフトを贈る相手は>
バレンタインギフトを贈る相手は

今年のバレンタインデーに誰にギフトを贈るかという質問では、「配偶者」が70%とダントツの1位だった。さらに「子供」が37.4%と続いていることから、家族間でバレンタインを楽しむ人が多い。次いで「自分」が20.6%となり「親」「仕事・取引先関係」よりも高く、せっかくのバレンタインは自分も楽しみたいという意向が分かった。

<バレンタインギフトを贈る目的>
バレンタインギフトを贈る目的

バレンタインギフトを贈る目的は、67.7%が「日頃の感謝を伝えたい」と回答した。バレンタインといえば好きな異性に「本命チョコ」を渡し愛を伝えるイベント、というイメージが強くあるが、主婦にとっては「愛情」よりも日頃の感謝を込めた「サンクスチョコ」がトレンドのようだ。

<バレンタインで何を贈るか>
バレンタインで何を贈るか

贈るギフトは「チョコレートまたはチョコレート系のお菓子」が92.4%と圧倒的で、絶対的な存在感を感じられる結果になった。

<食品・飲料以外のギフト>
食品・飲料以外のギフト

一方、「食料品・飲料以外のもの」を選んだ方の中では、1番人気が「服」(20票)で、2番目が「パンツ」(13票)、3位が「酒類」(7票)だった。昨年の集計でも、上位3つを「酒類」、「服」、「パンツ」の順で占めていたが、今年は「酒類」の順位が下がると同時に、「服」「パンツ」に加えて「靴下」「日用品」を選ぶという意見もあり、嗜好品よりも身に着けるものへの人気が高まったことがうかがえた。

<チョコレート・お菓子をどう準備するか>
チョコレート・お菓子をどう準備するか

贈るチョコレートやお菓子はどのように準備するか、という質問には購入派が67.9%と大多数を占めた。例年、数多くのメーカーからさまざまなバレンタインギフトが登場しており、仕事や家事に忙しい主婦の「時短で効率よく準備したい」という意向が現れている可能性がある。

<バレンタインギフトで重視するポイント>
バレンタインギフトで重視するポイント

バレンタインギフト購入で重要視するポイントを聞くと、「おいしさ」が76%でトップとなった。次いで「価格」が68.3%、以降、「ブランド」が31.2%、「チョコレート・お菓子のデザイン」が28.7%と続き、チョコレートやお菓子を購入する際、主婦はおいしさを最重要視しながら、ブランドやデザインなどにもこだわりを持っていることが分かった。

<バレンタインギフトの購入場所>
バレンタインギフトの購入場所

購入場所は食料品などの普段の買い物とあわせて手軽に購入できる「スーパー」が47.6%で1番人気だった。

<バレンタインの予算>
バレンタインの予算

バレンタインギフトにかけるトータル予算を聞くと、最も多い予算帯は「1,000~3,000円未満」41.7%だった。昨年と比較すると、「1,000円未満」が31.4%(昨年比+4.4ポイント)で、比較的低い予算で考えている人が増え、間の「3,000円~5,000円未満」が1.2ポイント減と減少気味だった。

一方、「5,000円以上」が12.1%で1.4ポイント増と、高い予算帯でも増加傾向にあり、人によって費用のかけ方が二極化しているといえそうだ。

<自分にどんなギフトを贈りたいか>
自分にどんなギフトを贈りたいか

最初の質問で「自分にバレンタインギフトを贈る」と答えた人に対し、何を贈りたいかを聞くと、「高級チョコレート」が7割の票を集めてダントツのトップとなった。対して「チョコレート以外のお菓子」は10%程度と低く、さまざまなブランドからバレンタイン仕様の商品が登場する1年に1回のイベントだからこそ、自分へのご褒美に高級なチョコレートを用意したいという人が多いことが分かった。

<バレンタインで気になるキーワード>
バレンタインで気になるキーワード

バレンタインに関して気になるワードでは、トップは、40%の票を集めた「高カカオチョコレート」だった。高カカオチョコレートは美容・健康効果で最近注目を浴びている商品で、渡す相手にも気遣いが伝わり、「サンクスチョコ」としてぴったりのギフトともいえそうだ。

次ぐ2番目は36.1%で「ルビーチョコレート」。ピンクの見た目でかわいらしく、ケーキなどのスイーツにもさまざまに使われており、女性へのプレゼントにも喜ばれる。また、「チョコレートブーケ」、「スイーツブーケ」などお菓子をブーケ状にまとめた、見るからにおしゃれな商品も上位に入った。美容・健康視点と、見た目のかわいさやおしゃれさが反映された、主婦ならではの結果になった。

定番チョコレートにとどまらず、多彩なバレンタインギフトが登場している今、贈る相手にあわせて商品を選ぶのもバレンタインの楽しみの一つとなっている。これからさらに加速するであろう、令和最初のバレンタインの盛り上がりが期待される。

調査は、「シュフーポイント」会員向けアンケートで1月14日~16日に、インターネットリサーチで実施した。調査エリアは全国で、調査対象者は「シュフーポイント」会員(全年齢層の女性)とした。合計有効回答サンプル数6794人だった。

バレンタインに関する意識調査

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