キャッシュレス決済/利用頻度はクレジット71.4%で最多、QRコード式6.6%
2019年05月15日 15:10 / 販促
凸版印刷グループのONE COMPATH(ワン・コンパス)はこのほど、キャッシュレス決済とポイントカードの意識調査を発表した。
運営する国内最大の電子チラシサービス「Shufoo!(シュフー)」を利用する全国の既婚女性6940人の消費者を対象に、キャッシュレス決済とポイントカードに関する意識調査を行ったもの。
キャッシュレス決済の利用頻度を尋ねたところ、1カ月に1回以上利用する決済手段では、クレジットカードが71.4%で最多となった。
以下流通系電子マネー53.0%、交通系ICカード31.7%、後払い式電子マネー8.4%となり、QRコードを利用したコード式は6.6%に留まった。
<決済手段別の利用頻度>
出典:ONE COMPATH「Shufoo!」調べ(以下同じ)
一方で、クレジットカードを「全く利用しない」が13.6%となり、流通系電子マネーでは31.9%、交通系ICカードでは41.3%が「全く利用しない」と答えた。
それぞれ対象の流通店舗や鉄道会社など使用範囲があることから、地域によって大きく利用傾向が異なっていることがうかがえる。
次に、流通系ICカードと交通系ICカードの都道府県別の利用率を調べた。
例えば、流通系電子マネーの「WAONカード」を発行するイオングループの店舗がない福井県では、利用率が31.4%で全国最下位になった。
交通系ICマネーは首都圏での保有率が高く、東京では91.6%で全国トップになった。一方、車社会と考えられる地域では低い傾向があり、最も交通系ICカードを使わないのは徳島県で10.7%だった。
話題のコード式キャッシュレス決済だが、利用したことがある割合は低く、まだまだシェアは伸びていない。
コード式決済を利用しない理由として、「サービス自体がよく分からないから」が58.2%、「セキュリティ面が心配だから」が39.6%となった。
今後利用してみたいか、という問いには、「1カ月以内の利用を検討している」が1.8%、「数か月以内」が6.5%、「1年以内」が13.6%となった。
「利用したいと思わない」が78.1%と高く、利用シェアを引き上げたい政府の意向に反して、主婦の関心度はまだまだ低いと言える。
利用率アップには、サービス理解とセキュリティ面の改善が、鍵になりそうだ。
消費増税後、キャッシュレス決済を利用すると購入額の最大5%がポイント還元される施策を政府が打ち出しましたが、これを「知っていた」「聞いたことがある」と回答した割合は68.2%だった。
主婦のキャッシュレス決済の利用率は、消費増税をきっかけに大きく増加すると考えられる。
ポイントカード(アプリ)をトータルで何種類保有しているかの質問に対し、2~5種類と回答した割合が54.5%と半数以上の結果になった。
6~9種類は20.6%、10~14種類は10.5%だった。多くの主婦が必要最低限のカード(アプリ)を使いこなしていることが分かった。
6種類のメジャーなポイントカードの利用頻度に関する質問では、Tポイントを1か月に1回以上を使う人が73.1%でアクティブユーザー数が最多となった。「全く利用しない」の12%を除くと、主婦の約9割が保有していることが分かった。
TSUTAYAによれば年間のTカードの利用者数は6,676万人で、国民の約半数が保有している計算になるので、主婦の保有率の高さがよく分かる。
理由として「使える場所が多いから」という意見が多く、他にも「ウエルシアで1.5倍で使える日があるから」と具体的な利用メリットを挙げる人も多く見られた。
続いて、イオン等で使えるWAONカードの「1か月に1回以上」が59.0%、ローソン等で使えるPontaカードが49.9%となった。
ポイントカードを使えるかどうかで、買い物する場所を決めることがあるかを尋ねたところ、79.6%がポイントカードを使えるかどうかで買い物場所を決めると回答した。
買い物場所を決める判断材料として、ポイントカードの存在は大きいようだ。
調査は3月4日~7日、全国の「シュフーポイント」会員の全年齢層の女性を対象にインターネットで実施。有効回答サンプル数は6940人。
■キャッシュレス決済とポイントカードの意識調査
https://biz.shufoo.net/column/research_report/3313/
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