松屋銀座/コロナ禍働き方の変化に対応「紳士フロア」一新
2021年02月19日 15:30 / 店舗
松屋銀座は2月23日、5階紳士フロアに3ブランドを新規導入するなど、リニューアルする。
コロナ禍での働き方の変化により、これまで働く男性に欠かせなかったスーツやスーツケースなどの需要が減少し、紳士フロアの売上が前年比3割以上減少する中、着心地ときちんとした見え感を兼ね備えるオンオフのないボータレスなアイテムへのニーズは増加している。
中国で急成長中のブランドを含む3ブランドを新規導入し、オーダースーツ売場で新アイテムのオーダーサービスを開始するなど、ライフスタイルの変化に対応する。
今回、中国発キレイめカジュアルブランド單農(ダンノン)DAN NONGを導入する。2013年に中国・広州市で誕生したファッションブランドで、東洋の哲学や文化に根差したデザインや素材にこだわる姿勢、アートシーンとのかかわりなどが、感度の高い人々の支持を獲得し、北京、上海、広州など主要都市をメインに、中国全土に110以上の直営店を展開し、急成長している。
日本には、2020年1月に海外初出店として青山に路面店をオープンした。今回の松屋銀座店は国内2号店で、百貨店初登場となる。松屋銀座が紳士服で、中国ブランドを導入するのははじめての取り組み。
そのほか、ラグジュアリーさとカジュアル感をミックスした洗練された高感度な大人服を提案する英国ブランド「JOSEPH(ジョゼフ)」を導入する。
また、京都などの日本の伝統技術を取り入れた新たなゴルフテイストのカジュアルウェアブランド「tovho」と、ゴルフウェアの機能性をベースにシャツやパンツなどのセレクトショップ「STATS」が、「旅」をテーマに、オケージョンに合わせてさまざまなブランドを提案する複合ショップ「tovho+STATS(トヴホプラススタッツ)」を誘致した。
さらに、松屋銀座が運営する紳士セレクトショップ「アトリエメイド」は2月23日から、アクティブスーツのパターンオーダーを開始する。
アクティブスーツ最大の特徴は、ストレッチ性と着心地の良さで、伸縮する生地を使用し、パンツをウエストゴムにすること等で、座ったりかがんだりする際の窮屈さを軽減した。肩パットなどの副資材をできる限り省き、軽い着心地と本来のテーラードジャケットのしっかりとした仕立てときちんと感を両立した。
着心地の良さで人気が高まり、昨年6月の紳士服催事「銀座の男市」ではアクティブスーツが想定の2倍以上の売れ行きとなった。
従来品はS、M、Lなどの展開でサイズの幅が狭く、ジャストサイズが無いという声もあった。そこで、今回、自分の体型に合わせて仕立て、ジャストサイズのアクティブスーツが手に入る、パターンオーダーサービスを開始したという。
「松屋オリジナル」パターンオーダーアクティブスーツは、ポリエステル生地5万5000円、ウール、ウールポリエステル混生地6万6000円で販売する。
生地は、ポリエステル100%のストレッチ生地を10種類、ウールポリエステルやウールのナチュラルストレッチ生地を約30種類とバリエーション豊富に用意した。日本の工場で手がける「スラックス仕立て」にこだわったという。
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