消費者庁／あきんどスシローに景品表示法に基づく措置命令

2022年06月09日 12:30 ／行政

消費者庁は6月9日、あきんどスシローに対して、景品表示法に基づく措置命令を行った。

「新物！濃厚うに包み」と称する料理、「とやま鮨し人考案新物うに鮨し人流3種盛り」と称する料理、「冬の味覚！豪華かにづくし」と称する料理に係る表示について、消費者庁と公正取引委員会の調査の結果を踏まえ、それぞれ、景品表示法に違反する行為が認められたもの。

2021年9月8日～20日まで実施したキャンペーン「世界のうまいもん祭」において提供する19商品の内のひとつである、「新物！濃厚うに包み」という商品を提供するにあたり、テレビコマーシャル、スシローのホームページ、店頭などにおいて「新物！濃厚うに包み100円（税込110円）」、「9月8日（水）～9月20日（月・祝）まで！売切御免！」等と表示するなど、9月8日～20日までの間、料理を提供する旨の表示をしていた。

また、2021年9月8日～10月3日まで「匠の一皿独創／とやま鮨し人考案新物うに鮨し人流3種盛り」というキャンペーンにおいて、「とやま鮨し人考案新物うに鮨し人流3種盛り」という商品を提供するにあたり、スシローのホームページ、店頭などにおいて9月8日～17日までの間、「とやま鮨し人考案新物うに鮨し人流3種盛り480円（税込528円）」、「9月8日（水）～10月3日（日）まで売切御免！」等と表示するなど、9月8日～10月3日までの間、料理を提供するかのように表示していた。

ところが、材料であるうにが企画実施期間中に早期に完売する可能性があると判断したため、実際には9月14日～17日までの4日間は、「新物！濃厚うに包み」の販売を停止し、各店舗において販売を行っていなかった。

また、「とやま鮨し人考案新物うに鮨し人流3種盛り」の材料であるうにが、企画実施期間中に早期に完売する可能性があると判断したため、実際には9月18日～20日までの3日間は料理の販売を停止し、各店舗において販売を行っていなかった。

さらに、2021年11月26日～12月12日まで実施したキャンペーン「冬の大感謝祭冬のうまいもん」というキャンペーンで提供した9商品の内のひとつである「冬の味覚！豪華かにづくし」という商品を提供するにあたり、11月24日～12月10日までの間、スシローのホームページ、店頭などにおいて「旬冬の味覚！豪華かにづくし780円（税込858円）一日数量限定」、「新登場の『三重尾鷲ぶりとろのレアしゃぶ』、スシローとっておきのかにを集めた『冬の味覚！かにづくし』、冬の味覚を満喫！今だけの旨さを是非ご賞味ください！」、「対象期間2021年11月26日（金）～12月12日（日）期間限定！売切御免！」等と表示するなど、11月26日～12月12日までの間、料理を提供するかのように表示していた。

ところが、実際には「冬の味覚！豪華かにづくし」が予想数量を超えた売れ行きとなってしまい、早期に完売となってしまった店舗が発生し、一部店舗において料理を提供するための準備ができていないにもかかわらず、かかる表示を中止するなどの措置を講じていなかった。

措置命令では、上記の事実について、消費者庁長官の承認を受けた方法で一般消費者に周知徹底することや今後、当該商品または同種の商品の取引に関し、同様の表示が行われることを防止するために必要な措置を講じ、役員・従業員に周知徹底することを命じた。また今後、該当商品または同種の商品の取引に関し、同様の表示をしないことを命じた。

あきんどスシローの親会社であるFOOD＆LIFE COMPANIESは、今回の措置命令を真摯に受け止め、消費者庁と調整のもと、広告表現の見直しや景品表示法に関する研修などを実施し、再発防止に努めるとしている。