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ファーストリテイリング/9~5月増収増益、過去最高の業績を達成

2023年07月13日 16:07 / 店舗

ファーストリテイリングが7月13日に発表した2023年8月期第3四半期決算によると、売上収益2兆1435億400万円(前年同期比21.4%増)、営業利益3305億7400万円(21.9%増)、税引前利益3592億300万円(2.8%増)、親会社に帰属する当期利益2385億1900万円(0.3%増)となった。

ファーストリテイリング

東南アジア、北米、欧州のユニクロ事業、ジーユー事業が好調を継続。グレーターチャイナのユニクロ事業が大幅な増収増益となり、過去最高の業績を達成した。

国内ユニクロ事業の売上収益は7097億円(10.7%増)、営業利益は996億円(同3.0%減)。大幅な増収となったが、円安による原価率上昇で、減益を計上している。

夏物商品や羽織物、トレンドを捉えたボトムスの販売が好調で、既存店売上高は5.5%増だったが、売上高総利益率が1.7ポイント低下、売上高販管費比率が0.3ポイント上昇したことで、減益となった。

海外ユニクロ事業の売上収益は1兆976億円(30.5%増)、営業利益は1841億円(38.6%増)と、大幅な増収増益。すべての地域で大幅な増収増益となっている。

特に中国大陸は既存店売上高が4割超の増収と、想定以上の売り上げとなった。東南アジア・インド・豪州地区は大幅な増収、営業利益は増益だった。中でもシンガポール、タイ、インド、オーストラリアの業績が好調に推移している。

北米は大幅な増収増益。コア商品の販売が好調だったことに加え、米国の顧客ニーズを基に開発した商品も増収に大きく寄与した。欧州も大幅な増収増益。ボトムス、リネンシャツなどのコア商品の販売が好調だった。さらに、ラウンドミニショルダーバッグやブラトップの情報発信を強化したことで、SNS上で大きな話題になり、女性や若年層を中心に、顧客層が拡大している。

ジーユー事業の売上収益は2279億円(19.7%増)、営業利益は258億円(44.6%増)。品番数を絞り込み、マストレンド商品の数量を十分に持ち、それらの商品のマーケティングを強化した商売を行ったことで、数々のヒット商品が生まれたという。

グローバルブランド事業の売上収益は1064億円(18.2%増)、営業利益は14億円(105.4%増)。セオリー事業が、大幅な増収増益。特にアジア事業は、新型コロナが収束し、外出需要が回復したことに加え、コア商品の打ち出しを強化したことで、好調だった。

プラステ事業は、事業利益は増益だが、赤字店舗の閉店など事業構造改革を進めていることで、減損損失を計上したため、営業利益は若干の減益となっている。コントワー・デ・コトニエ事業は、減収、赤字幅は若干拡大した。

通期は、売上収益2兆7300億円(18.6%増)、営業利益3700億円(24.4%増)、税引前利益3986億円(3.6%減)、親会社に帰属する当期利益2600億円(4.9%減)を見込んでいる。

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