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虎ノ門ヒルズ/ステーションタワーに70店舗出店、信濃屋の新業態も

2023年07月21日 11:13 / 店舗

森ビルは7月20日、「虎ノ門ヒルズ ステーションタワー」(東京都港区)を10月6日オープンすると発表した。

<虎ノ門ヒルズ ステーションタワー>
虎ノ門ヒルズ ステーションタワー
(C)The Boundary

「ステーションタワー」は49階建ての高さ266m。敷地面積約1万3960m2、延床面積約25万3210m2、店舗数は約70となる。同施設の開業により、これまでの地下鉄駅にはなかった開放的な駅前広場「ステーションアトリウム」、桜田通り上にかかる幅員20mの大規模歩行者デッキ「T-デッキ」が整備されることでエリア全体の回遊性とにぎわいを創出する。

<ステーションアトリウム>
ステーションアトリウム
(C)DBOX for Mori Building Co., Ltd.

情報発信拠点「TOKYO NODE」、「ステーションアトリウム」と直結したマーケット「T-MARKET」、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」の「ホテル虎ノ門ヒルズ」、エリア初となる大型セレクトショップ、レストランフロアなどが登場する。

<虎ノ門ヒルズ全体が完成へ>
虎ノ門ヒルズ全体が完成へ

これらにより、虎ノ門ヒルズは、区域面積約7.5ha、延床面積約79万2000m2のスケールを誇り、オフィス約30万5000m2、住宅約730戸、商業施設約170店舗、2つのホテル(客室合計約370室)、情報発信拠点やカンファレンス施設など、グローバルプレーヤーを引きつける多様な都市機能が複合した「国際新都心・グローバルビジネスセンター」として完成する。

<T-MARKET>
T-MARKET

地下2階~地上7階には約70店舗、約1万1200m2の新たな商業空間が誕生する。地下2階の駅前広場「ステーションアトリウム」に直結する新業態「T-MARKET」(約3000m2)には、飲食・物販など多様な27店舗がそろう。

<ベイクルーズの新業態>
ベイクルーズの新業態

2・3階には、国内セレクトショップ大手「ベイクルーズ」によるエリア初の大型セレクトショップ「SELECT by BAYCREW’S」(セレクト バイ ベイクルーズ)(約2800m2)がオープンする。

「SELECT by BAYCREW’S」は、キュレーターたちが経験や専門知識を生かし「好きなものだけをセレクト」して提案するファッション、自転車好きに愛され続ける名古屋の老舗 「Circles(サークルズ)」との協業コーナー、新規ユニセックスフットウェア業態の「Herringbone(ヘリンボーン)」、ウィメンズのヴィンテージデニムにフォーカスした「THENIME(ザニーム)」などを取り扱う。

ギャラリースペース「art cruise gallery(アート クルーズ ギャラリー)」も併設。ファッション、アート、カルチャー、趣味、食といった「生活を豊かに楽しむためのセレクション」をイメージした。

また、ビブグルマン獲得店、予約困難な人気店など多様な飲食店舗が集まるダイニングフロア(4階/約1500m2/20店舗)、気軽に立ち寄れる飲食と食物販のフロア(地下1階/約860m2/4店舗)、これまで虎ノ門エリアになかった大型フィットネス(5階/約2000m2)など、グローバルプレーヤーへ新しいライフスタイルを提案する店舗も登場する。

これらによって「虎ノ門ヒルズ」の商業施設は店舗数約170、店舗面積約2万6200m2へと拡大。商業施設の店舗は10月6日以降、順次オープンする予定だ。

地下2階の虎ノ門ヒルズ駅の駅前広場「ステーションアトリウム」に直結し、「食」を中心とした新しい街の3rdプレイス「T-MARKET」は、約3000m2の巨大なスペースにカフェ、ダイニング、ブリュワリー、バーラウンジ、角打ちなどの多彩な飲食店やスイーツ、チーズ&ワイン、フラワー、雑貨などのショップ全27店舗が集積する。

片山正通氏率いるワンダーウォールがデザインを手掛けたインテリアは、たくさんの緑や心地よいソファなども置かれ、洗練された「都市の中庭」のような空間を目指す。

全650席のうち約140席は、利用者が多様な過ごし方ができるよう、時間帯によって使い方が変わる。朝から夕方までは朝食・ランチ・カフェ、気分を変えての仕事、駅での待ち合わせなど自由に使える席となる。夜はスタッフが案内し、各店のさまざまなメニューをオーダーできるレストラン席として利用できる。

話題の店の人気メニューを少しずつ試すなど、グループでのシェアディナーも楽しめるという。

「T-MARKET」では、シェフ同士のコラボメニュー、生産者によるワークショップ、アートや音楽などのイベント開催も予定している。

<cask>
cask

地下1階には、フード&リカーの「cask/W TORANOMON」が出店する。世田谷区代田のスーパー・酒「信濃屋」とワインレストラン「W」との複合新業態店舗となる。各地の厳選素材と発酵にこだわり、出来立てのデリ・スイーツ・パン・飲料・菓子など気軽にデイリーに楽しめ、また、生産者と触れ合う試飲・試食会も提案する。

<W TORANOMON>
W TORANOMON

店内レストランWは、基礎調味料にこだわりランチは選べるデリ弁当・その場で食べられるプレートスタイルと選択できる。夜は常時数百種類のワインをワインセラーから店内に持ち込み、BYOスタイルで毎日リーズナブルに楽しめる。

フォーマルからカジュアルまで4つの特徴的な飲食施設を配置。最上階49階にはフランスでアジア人初となるミシュランフレンチ3つ星を獲得したシェフ小林圭が新たに立ち上げるコンセプトレストラン「KEI COLLECTION PARIS」、パリにあるミシュラン1つ星店のシェフを務めた北村啓太が手掛けるフレンチガストロノミー「apotheose(アポテオーズ)」がオープンする。

そのほか、45階にはオールデイダイニング「TOKYO NODE DINING」、8階にはカフェ&バー「TOKYO NODE CAFE」があり、いずれも通常の利用に加え、ケータリングやコラボレーションカフェとしてイベントとも連動できる。

さらに、「ステーションタワー」の最上部(45階~49階、一部8階)には、地上 250mという都内随一の高さ(49階)からの圧倒的な眺望を誇る、約1万m2の新たな情報発信拠点「TOKYO NODE」が誕生。「NODE」とは「結節点」を意味しているという。

ビジネス、アート、エンターテインメント、テクノロジー、ファッションなど、領域やジャンルを超えてさまざまなコラボレーションを促進する。

<TOKYO NODE HALL>
TOKYO NODE HALL
(C)DBOX for Mori Building Co., Ltd.

「TOKYO NODE」の中心となるのは、46階のメインホール「TOKYO NODE HALL」。皇居を臨む東京の眺望を背景に、プレゼンテーションやパフォーマンスが可能。360度の没入空間を演出できるドーム型天井を備えた「TOKYO NODE GALLERY A」、1020m2の圧倒的な大空間を誇る「TOKYO NODE GALLERY B」などを設置。各ホールを一体的に活用することで、より壮大な世界観の演出を実現する。地上250mの49階には、オープンエアの広大なスカイガーデンと象徴的なインフィニティプールを配した。

8階には、XRライブの配信が可能な最新鋭のボリュメトリックスタジオなどを備えた、クリエーターとの共創の場「TOKYO NODE LAB」を設けている。

「ステーションタワー」のオフィスは、9階、10階、15階~44階(32フロア)、総貸室面積約10万7000m2の最先端ワークプレイスとなる。基準階面積約3400m2、コアから窓面までの距離約18.5mの広大で開放的な無柱空間は、グローバル企業の多様なニーズ、新たな働き方のスタイルなどに応じて自由なレイアウトが可能となっている。

<ホテル虎ノ門ヒルズ>
ホテル虎ノ門ヒルズ

なお、11月には1階、11階~14階に、客室数205室、標準客室約27~34m2の新たなホテル「ホテル虎ノ門ヒルズ」がオープンする。ブランドは、ハイアットのインディペンデント・コレクションの1つであり、東京初進出となる「アンバウンド コレクション by Hyatt」となる。

■虎ノ門ヒルズ ステーションタワー概要
所在地:東京都港区虎ノ門一丁目、二丁目の一部
施行区域面積:約2.2ha
延床面積:約25万3540m2
オフィス面積:約10万7000m2
店舗面積:約1万1200m2
店舗数:約70店舗
ホテル客室数:約200室

■虎ノ門ヒルズ
開発区域面積:約7.5ha
延床面積:約79万2000m2
オフィス面積:約30万5000m2
住宅戸数:約730戸
店舗面積:約2万6200m2
店舗数:約170店舗
ホテル客室数:約370室(2軒)
カンファレンス面積:約1万3300m2
緑化面積:約2万1000m2
https://project.toranomonhills.com/

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