大和ハウス/既存商業施設のリニューアル事業を強化、GMSターゲット

2024年09月10日 15:46 / 店舗

大和ハウス工業の流通店舗事業本部は2024年度、既存商業施設をリニューアルする「BIZ Livness(ビズ リブネス)」事業を強化している。

<GMSの刷新需要もターゲットと下西氏>
下西佳典 取締役 専務 執行役員 流通店舗事業本部長

「BIZ Livness」は、開業20年超のショッピングセンターの買い取り・再販、建て替えによって再構築する事業。自社開発物件を含む約2000件の商業施設をターゲットに設定している。

9月10日行われた2024年度商業施設事業計画説明会において、下西佳典 取締役 専務 執行役員 流通店舗事業本部長は「2023年度にBIZ Livnessについて権利者にコンタクトを取り始め、約200件の引き合いがあった。ほぼ確定の案件が7~10件あり、この事業を育てていく。現在、関東で約1万5000m2の物件を取得し、NSC(近隣商圏型ショッピングセンター)に改装しており、モデルケースとしたい。また、GMSの跡地もターゲットにしている」と述べた。

同社は、広島県の地域密着型商業施設「アルパーク」の大規模リニューアル(2021~2022年)、「西武船橋店ロフト館」をオフィスビルに建て替えた「グラノード船橋」(2023年、千葉県船橋市)など、商業施設の再構築の実績を積んでいる。

下西専務は「BIZ Livness事業のほか、流通店舗事業本部として、グループでNSCに強みを持つ大和リース、大和ハウスリアリティマネジメント、ロイヤルホームセンターなどと情報共有による出店戦略、集客力の強化に努める。地域ニーズに密着したNSC、オフィス、ホテルなどを開発していく」と意気込みを語った。

なお、流通店舗事業本部の2023年度実績は売上高1兆1815億円、営業利益1436億円(営業利益率12.2%)だった。2024年度は売上高1兆2200億円、営業利益1440億円(同11.8%)、第7次中計の最終年度2026年度は売上高1兆2500億円、営業利益1600億円(同12.8%)を見込む。

取材・執筆 鹿野島智子

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