ヤッホー×セブンイレブン／クラフトビール「有頂天エイリアンズ」税別318円で販売
2025年05月21日 14:32 ／ 商品
ヤッホーブルーイングは5月21日、クラフトビール「有頂天エイリアンズ」を発売した。セブンｰイレブン・ジャパンと共同開発した。
＜有頂天エイリアンズ＞
日本で販売されているビールのビアスタイル（ビールの種類）は「ラガー」が95％を占めるが、新商品では「ヘイジーIPA」を採用した。
ラガービールが透明ですっきりし、苦みが強めなのに対して、ヘイジーIPAは濁ってまろやか、苦みが少なく、トロピカルな香りが特徴。
ヤッホーブルーイングによると、アメリカではヘイジーIPAの市場シェアは5年間で4.7倍に拡大しており、日本でもクラフトビールファンの支持を集めているという。
＜井手直行社長＞
同日開催された商品発表会で、有頂天エイリアンズの着ぐるみをまとったヤッホーブルーイングの井手直行社長は「ラガービールとは異なる味わいのビールによって売場にワクワク感を持ってくることをセブンイレブンさんは望んでおり、我々は未体験の本物感のビールを開発したかった。
そこで一致したのがヘイジーIPAというビアスタイル。小売り最大手のセブンさんとクラフトビール最大手の我々が組み、買いやすく安心できるものを作ろうということで開発に至った」と経緯を説明した。
そうして誕生した「有頂天エイリアンズ」。濁ってまろやかな口当たりにするため過去最多量のオーツ麦を使用。さらに現行の缶製品では最多量となるホップを使用してトロピカルな香りを出した。
内容量は350mlで、価格は税別318円。「ヘイジーIPAは原材料が高く、クラフトビールメーカーでは結構高い金額で売っているが、今回は非常に画期的な価格になる」。
大量生産によって仕入れコストを抑えつつ「1年以上かけて歩留まりを上げたりレシピを工夫したりとコスト削減の努力を極限まで行ってこの価格が実現した」という。
＜350ml・税別318円で販売＞
想定する顧客層については「半年や1年に1回ぐらいしかクラフトビールを飲んでいないという方がターゲットで、年齢層は30～40代くらい。生活充実欲求が強くて、本物が欲しいという思いを持っている方を意識して作っている」。
販売目標数は公表していないが、「全国のセブンイレブンに欠品させずに行きわたらせるために、佐久醸造所（長野県佐久市）でフル稼働で製造している。これまでで最大量を作っている」。
セブンｰイレブンへの商品供給は2段階に分ける。まずは首都圏や長野県・山梨県で先行販売を実施。6月11日からは全国で順次発売する。さらにセブンｰイレブン以外にも、セブン＆アイグループのイトーヨーカドーやヨーク、ヨークベニマルなどでも展開を予定している。
昨年12月に長野・山梨・大阪などのセブンｰイレブンでテスト販売を実施したところ、「とても好評で想定よりも1カ月前倒しで完売した」と手ごたえを感じている。
＜井手社長とセブンｰイレブン上條智氏＞
セブンｰイレブン・ジャパンとしても、新商品に期待を寄せる。同社は松竹梅のうち低価格帯の「梅」や高価格帯の「松」の強化を進めている。今回、新しさ・楽しさ・ワクワク感によって来店動機を創出する「松」のアイテムとして「有頂天エイリアンズ」を位置付ける。
同社商品本部 飲料・酒・加工食品部シニアマーチャンダイザーの上條智氏によると、現在セブンｰイレブンが扱うビールの売上のうちクラフトビールは3％だが、これを15％まで高めていきたい考え。
＜上條智氏＞
その取っ掛かりとして「有頂天エイリアンズ」の拡販を図っていく考え。上條氏は「テスト販売の反応としては、350円でヘイジーIPAが飲めるのは安いという声がほとんどだった」と述べる。
日本の成人のうち、週1回以上飲酒する人が2000万人、月1回以上が2000万人で、こうした層を取り込んでいくほか、飲酒しない5000万人のうち「きっかけがあれば飲む」という2000万人に対してもリーチしたい考え。
上條氏は「ヤッホーブルーイングは細部へのこだわりがあり、自由で革新的な発想力がある。そこにセブンイレブンの店舗網を掛け合わせて、ビールのマーケット拡大に挑戦していきたい」と意気込む。
商品は期間を区切らず、長い期間販売して定番化を目指す考え。
■有頂天エイリアンズ
ビアスタイル：ヘイジーIPA
アルコール分：6.0％
原材料：大麦麦芽（外国製造または国内製造）、小麦麦芽、ホップ、オーツ麦、糖類
内容量：350ml
賞味期限：7カ月
希望小売価格：318円（税別）／349.80円（税込）
販売先：5月21日に首都圏および長野県・山梨県のセブン-イレブンで順次先行発売／6月11日に全国のセブン-イレブンで順次発売予定 ※イトーヨーカドー、ヨーク、ヨークベニマル、ザ・ガーデン自由が丘でも順次発売予定
ブランドサイト：https://yonasato.com/ec/feature/uchoutenaliens/
取材・執筆 比木暁
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