ローソン/ナチュラルローソンをリブランディング、カスタムサラダを実験販売
2025年07月07日 16:47 / 経営
ローソンは「ナチュラルローソン」のリブランディングを実施する。コアターゲットを「女性」から「ジェンダーフリー」に刷新。7月8日からはカスタムサラダの実験販売も始める。
「ナチュラルローソン」は2001年7月に1号店をオープン、来年25周年を迎える。
今回、時代の変化に合わせてリブランディングを行う。これまでコアターゲットは「『美・健康』への意識が高い、働く女性」だったが、性差ではなく個人の嗜好を尊重してジェンダーレスとし、新たに「自分らしさを大切にしている幸福度が高い人たち」と定義する。
同社ナチュラルローソン商品部長の中桐崇氏は、リブランディングの背景について「ずっと『美と健康』をテーマにやってきたが、他のコンビニと比べて差別化が図れないことが課題だった。『ナチュラルローソン』としてのポジショニングをしっかり確立したいという狙いがあった。そこで来年25周年を迎えるというこのタイミングで実施した」と説明。
リブランディングに際してロゴは変えないが、ホームページで掲げているコンセプトなどは7月8日付で変更する。
リブランディングに合わせて新たな商品も展開していく。7月8日からカスタムサラダ専門店「クリスプサラダワークス」のドレッシングを使用した「できたて BOWL SALAD」を「ナチュラルローソン茗荷谷駅前店」(東京都文京区)で発売する。
<店内で仕上げて提供する>
※7日の販売デモンストレーションの様子
「できたて BOWL SALAD」はローソン初の店舗で仕上げるサラダ。専用の冷蔵ショーケースを設置し、顧客の目の前で好みの具材を店員がトッピングして提供する。
ナチュラルローソン商品部シニアマーチャンダイザーの山﨑敦史氏は、カスタムサラダを発売する理由について「すでに盛り付けられているサラダだけでは、ウェルビーイングな方々には満足してもらえない。自分で選んで好きな具材をカスタムできるような商品を展開することで満足していただけるのではないかと考えた」と語る。
「できたて BOWL SALAD」はベースとなるサラダに、ゆで卵やスモークサーモンなど9種類のトッピングの中から好きなものを選んで店で仕上げる。
ベースサラダは「シーザーサラダ」「コブサラダ」(各税込864円)の2種類を用意する。トッピングは、素焼きクルミ・ミニトマト・ブロッコリー・半熟たまご・ゆで卵・蒸し鶏が108円、スモークサーモン・ローストチキンが216円、ベーコンが324円。
「できたて BOWL SALAD」は実験販売という位置づけで、7月~12月の期間で2000食の販売を予定している。
ローソンでは「茗荷谷駅前店」での状況を踏まえ今後の拡大を検討する予定だが、10月までにもう1店舗追加し、来年3月には別の店舗での展開も検討する計画のようだ。
「できたて BOWL SALAD」以外では、4活(温活・眠活・腸活・筋活)の提案を強化する。
一例として、温活では入浴剤、眠活ではお香、腸活では茶、筋活ではプロテインといった商品を拡充していく。
これら4活の提案とは別に、今後のMD展開では「回復」「癒し」「小さな感動」という3つのテーマを掲げる。
中桐氏によると「今回の『BOWL SALAD』は『回復』のカテゴリの商品。『癒し』のイメージはカフェメニュー。中でも紅茶のバラエティを増やしていく。あるいはスコーンやクッキーなどを店内で焼いて出来たてのものを提供する。イートインを含めた空間づくりでも癒しの要素を取り入れたい。『小さな感動』では例えば化粧品コーナーにテスターを設置して使用感や実際の香りを確認していただくようなイメージ」と説明しており、MDはこの3つのテーマに沿って全店で展開していく方針だ。
現在「ナチュラルローソン」の店舗数は132店舗(2025年5月末時点)で、東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県に店舗を展開。直近の顧客の男女比は女性6割、男性4割となっている。
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