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上場小売業277社の平均給与/トップはコンビニの571万円

2017年08月24日 16:00 / 経営

東京商工リサーチは8月22日、2016年度の上場小売業277社の平均年間給与(以下、平均給与)が503万6000円(中央値485万6000円)と、4年連続で前年度を上回ったと発表した。

<上場小売業277社の平均給与>
上場小売業277社の平均給与
前年度より4万7000円(0.9%)増加し、2010年度に調査を開始した以来、初めて500万円台に乗せた。

金額別では、500万円未満が157社(構成比56.6%)と6割弱を占めた。上場企業3044社の平均給与は609万8000円(中央値591万円)で、他業界の平均給与とは100万円超の開きがあるが、企業間の格差も大きいと推測される。

上場小売業277社のうち、平均給与が前年度より増えたのは182社(構成比65.7%、前年度169社)で6割を占めた。

一方、減少は91社(同32.8%、同104社)、横ばい4社(同1.4%、同4社)だった。平均給与の「増加」企業数は6割を占め、前年度より13社増えた。

業態別の平均給与は、トップがコンビニエンスストアの571万4000円(中央値586万3000円)で、前年度より11万6000円(2.0%)増加。2012年度以来、4年ぶりのトップになった。

続いて、百貨店の570万2000円(中央値605万5,000円、前年度比0.3%減)、ドラッグストア・調剤薬局の525万3000円(同524万4000円、同4.1%増)の順。最も低かったのは家電販売の470万7000円(同467万1,000円、同2.0%減)だった。

個別企業の平均給与トップは、「カプリチョーザ」など国内外の各種ダイニングレストランを統括する持株会社のWDI(従業員1名)の1010万3000円。

2位は「阪急阪神百貨店」「イズミヤ」「阪急オアシス」の持株会社、エイチ・ツー・オーリテイリングの891万4000円(前年度931万1000円)。

3位は家具販売「ニトリ」の持株会社、ニトリホールディングスで877万7000円(同860万円)。

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