ホームファッション小売市場/2017年1.0%増の3兆4610億円を予測
2017年11月16日 11:40 / 経営
矢野経済研究所は11月16日、ホームファッション小売市場の調査結果を発表した。
2016年のホームファッション小売市場規模は前年比97.7%の3兆4264億円のマイナス成長だった。
分野別にみると、タオル製品が好調で、生産地の今治や泉州における長期的なブランディング戦略が奏功したことに加え、大手寝具メーカーが新規参入するなど高い注目を集めた。一方でタオル製品以外の商品分野では前年からの反動減により、総じて前年比でマイナスとなった。
大手家具小売チェーンの戦略が奏功し、ホームファッション全体を牽引している。店舗展開としては、郊外から都心部、また大型店から小型店へと移行している。
同企業の取扱商品は機能性商品の需要一巡により足踏みしているが、有力ブランド企業と協業した独自商品や睡眠関連商品などのアイテム拡充により、消費者需要を開拓している。
2017年のホームファッション小売市場規模は前年比101.0%の3兆4610億円を予測する。
ネット通販企業では動画を活用した商品説明などにより、消費者の買い易さや利便性を追求することで、新たな需要を開拓し、販売チャネルとして拡大するとみられ、また実店舗においては、寝具などでは快適な睡眠につながる商品について、睡眠に関する高度な情報提供や丁寧な接客などによる販売機会の拡大を図るなど、ホームファッション市場全体としては堅調に推移するものと考える。
調査におけるホームファッション市場とは、「ベッドリネン・寝具」「タオル製品」「ナイトウェア・ホームウェア」「ホームファニチュア」「インテリアファブリックス」「ホームライティング」「キッチン・テーブルウェア」の7分野を対象とする。
主に一般家庭用を対象とするが、「ホームファニチュア」「キッチン・テーブルウェア」には一部法人需要が含まれる。
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