三井物産/青果流通のアグリゲートに出資
2018年10月04日 10:30 / 経営
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青果流通業のアグリゲートは9月28日、三井物産を引受先とする第三者割当増資による資金調達を実施したと発表した。三井物産のアグリゲートに対する出資比率は22%となった。
三井物産と資本業務提携を結び、関連会社となったもので、三井物産のアセットをフルに活用し、食農業界を成長産業として多くの人に認知してもらうための株式公開に向け、強力なタッグを組むという。
アグリゲートは、食農業界において、生産、流通、製造、販売を垂直統合で一気通貫して行うSPF(Speciality store retailer of private label food)というビジネスモデルを推進している途上にある。
SPFを行っているからこそできる人材教育、メディア・コンサルティング、ITのプラットホームサービスの認知が広がってきているという。
今後、川中とされる中間流通、店舗配送などにおいて、三井物産のインフラを活用し、成長スピードを上げる際の屋台骨とする。
川下とされる販売において展開している旬八青果店ブランドを、今後インフラとして首都圏のみならず全国の都市部に展開する予定だ。
フランチャイズ展開を検討しており、三井物産がリテール分野のアセットで持っている基幹ICTシステムを活用する。
川上での調達の連携とアグリゲートが産地化した産地の商品の販路として既存のアセットを活用する。
農業人口の減少や、荒廃農地の問題など、2030年までに業界の構造は否が応でも変化をする。
アグリゲートはSPFというビジネスモデルを活かし、お客が求めている農産物を産地で作ってもらうための情報を提供し、それを最適な形で流通をさせて行くオペレーションを実行してきた。
三井物産との資本業務提携を機に加速度的にこの取り組みを広めていくという。三井物産からの役員派遣についても検討する。
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