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テレワーク/「コミュニケーションが難しい」45.9%、電話対応などに課題

2020年03月06日 15:40 / 経営

企業文書を電子化・ペーパーレス化するクラウドサービスpaperlogicを展開するペーパーロジックは3月6日、東京在住の会社員でリモートワーク・テレワークを行っている111人を対象に実施した「リモートワーク・テレワーク」に関するアンケート調査結果を発表した。

「新型コロナウイルスの問題が起き、あなたの会社ではリモートワーク・テレワーク推奨されましたか?」(n=111)と質問したところ、「強く推奨された」「推奨された」が86.4%と、ほとんどの企業でテレワークが推奨されていることが分かった。

強く推奨された42.3%、推奨された44.1%、あまり推奨されていない9.9%、全く推奨されていない1.9%、わからない1.8%となった。

<リモートワーク・テレワークを推奨されたか>
リモートワーク・テレワークを推奨されたか

「あなたの勤務先では、リモートワーク・テレワークの課題はどのようなものがあると感じていますか?」(n=111)と質問したところ、「対面よりコミュニケーションが難しい」が45.9%で最多、次いで「書類に勤務先のハンコを押印する必要があり上司の承認・決裁が取りにくい」が28.8%の順になった。

複数回答で、対面よりコミュニケーションが難しい45.9%、書類に勤務先のハンコを押印する必要があり上司の承認・決裁が取りにくい28.8%、特に課題はない25.2%、ツールが整っていなくて非効率24.3%、wi-fi環境やPC環境が整ってなく、遅い21.6%、リモートワーク・テレワークの運用が整っていなく、非効率21.6%、自分がどのように評価されているか不安13.5%、わからない0.0%、その他6.3%となった。

<リモートワーク・テレワークの課題は>
リモートワーク・テレワークの課題は

次に、リモートワーク・テレワークに課題を感じていると回答した人に、「勤務先でのリモートワーク・テレワークに感じている課題があれば、自由にお答えください。」と質問したところ、59の回答を得た。

47歳「顧客との対面の仕事があるので、どうしても出向かないといけない」、61歳「書類を扱う人たちはテレワークが難しく、テレワークが可能な人たちとの間に不公平感が出る」、26歳「慣れていないのですべて手探り」、63歳「情報セキュリティの問題」、61歳「テレワーク中の電話応対について」、49歳「アクセスできる情報に制限がある」、57歳「郵便物などの確認ができない」、52歳「携帯電話同士の会話になるので会社支給ではなく私物を使っている場合の精算方法がややこしい」、43歳「Wi-fi環境は自己で、私用のために整備したものであって、業務用ではないので、業務用の通信量に堪えないケースもある」、33歳「ノートパソコンの画面が小さいのでモニタがないと作業しにくい」などの声があった。

「リモートワーク・テレワークに課題を感じている」と回答した全員に「今後、勤務先でのハンコが電子化し、電子承認のフローとなることを求めますか?」(n=79)と質問したところ、「強く求める」「求める」と回答した人が88.6%と、ほとんどの人がハンコの電子化を求めていることが判明した。

強く求める39.2%、求める49.4%、あまり求めない8.9%、全く求めない0.0%、よくわからない2.5%だった。

<ハンコの電子化と電子承認のフローを求めるか>
ハンコの電子化と電子承認のフローを求めるか

「あなたの勤務先で、リモートワーク・テレワークが今後進んで欲しいと思いますか?」(n=111)と質問したところ、「強く思う」「思う」が96.4%とテレワーク制度の定着を望む人が多いことが分かった。

強く思う55.9%、思う40.5%、あまり思わない3.6%、全く思わない0.0%となった。

<リモートワーク・テレワークが今後進んで欲しいと思うか>
リモートワーク・テレワークが今後進んで欲しいと思うか

最後に、「テレワークが進んで欲しいと思う」と回答した人に「その理由を自由に教えてください。」と質問したところ、94の回答を得た。

47歳「無駄が省ける」、61歳「多様な働き方を推進することが必要だと思うから」、39歳「満員電車に乗らなくて楽」、49歳「時代」、48歳「出勤しなくても仕事ができるから」、55歳「交通費が抑えられる」、29歳「不測の事態に備えて柔軟に対応できるようにするべき」、31歳「実際に在宅で仕事をしてみて、在宅でも仕事ができる環境こそ、働き方改革につながると感じたため」、29歳「電子認証であれば上司が、その場にいなくてもどこでも承認可能なため」、53歳「育児や介護の促進のため」、52歳「通勤時のウイルス感染が最もリスクが高いと考えるため」、31歳「生産性が上がるのであれば実施すべきと思うから。コロナや災害などの有事の際にも有効だと思うので、日頃から慣れておいた方が良い」、51歳「さまざまな人が、自分の都合のよい場所で、自分に合った働き方ができれば、もっと雇用の機会が増えると思うから」といった声があった。

今回の調査では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、勤務先からリモートワークやテレワークを推奨されている人が多い反面、テレワークについての具体的な課題が浮かび上がってきた。

新型コロナウイルス問題をきっかけに、今後テレワークが進んで欲しいと願う声も多く挙げられた中で、実際にテレワークを行ってみて、会社と家庭でのネット環境の差異、会社宛ての電話への対応や承認・決裁時の押印の問題など、社外でも社内と同じ業務が問題なく行えるよう、一つずつ課題解決の必要がある。

調査では、テレワークが多様な働き方を推進するとの意見もあり、アンケート回答者の大多数が肯定的にとらえている。課題に対応しつつ、こうした声を企業が制度的に取り上げていければ、従業員満足と生産性が両立する新しい働き方が生まれるのではないかと指摘している。

調査は3月2日~3日、リモートワーク・テレワークを行っている東京在住の会社員111人を対象に実施した。

■リモートワーク・テレワークに関するアンケート調査
https://paperlogic.co.jp/news_20200306

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