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ローソン/福岡県「博多東比恵三丁目店」に接客アバター導入

2023年06月23日 15:39 / IT・システム

ローソンは6月29日、アバター事業を手掛けるAVITA(アビータ)と協業し、新たな接客と多様な働き方の実現を目指して、デジタル技術を活用したアバターを「ローソン博多東比恵三丁目店」(福岡市博多区)に導入し、実証実験を開始する。

<グリーンローソンでのアバター活用例>

アバターの導入は、東京、大阪に続き、九州エリアの店舗では初めて。実証実験でアバターオペレーターは、店内に設置されたモニターに投影されるアバターを通じて顧客とコミュニケーションをとり、接客業務を行う。東京の自宅などからリモートで勤務し、売場の案内や、セルフレジの利用方法などを説明する。アバターの導入により、「時間」や「場所」、「年齢」や「性別」、「さまざまな障害」という制約の無い働き方と、1人のオペレーターが複数店を受け持つなどの効率的な人員配置による人手不足対策が可能になるという。

さらに今後は、外国語を話せるオペレーターによって、外国人旅行者にも応対する予定。聴覚に障がいのある方に向けて、手話ができるオペレーターによるジェスチャーや、文字・図のモニター表示、視覚的な表現を用いてコミュニケーションをとるなど、さまざまな顧客が、より便利にローソンを利用できることを目指す。

なお、アバターを先行導入したグリーンローソン北大塚一丁目店(東京都豊島区)では、生産者(売主)がアバターオペレーターとなってリモートで商品をPR・販売できる「ローソンアバターストア」の実証実験を2月から実施している。2023年6月20日~7月3日までは、福岡市による「博多織」「博多人形」のPRやクラウドファンディングの案内を行い、福岡市の職員がアバターのオペレーターとして店内の顧客に遠隔で説明(福岡市職員以外のオペレーターが操作・説明する時間帯もある)。この実証実験では、ローソン店舗がハブとなり、アバターとなった生産者が顧客と双方向のコミュニケーションをとりながら商品の魅力や生産者の想いを伝えることで、生産者の販路やブランド認知の拡大、店舗の新たな広告事業の可能性を検証する。

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