ホームファッション小売市場/2020年は3兆3475億円、テレワーク需要増
2021年11月16日 13:10 / 経営
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矢野経済研究所は11月15日、国内のホームファッション小売市場に関する調査(2021年)の結果を発表した。
調査によると、2020年の国内ホームファッション小売市場規模は、前年比0.3%増の3兆3475億円と推計している。
コロナ禍によるテレワーク・在宅勤務の増加により、仕事を快適にするためのデスクやチェア、ソファなどの「ホームファーニチャー」が市場をけん引した。その他「キッチン・テーブルウェア」のうちのキッチンツールは、外出自粛により料理をする機会が増えたことで好調な売れ行きを示した。ホームファッション市場全体では微増で推移したが、コロナ禍の巣ごもり消費によって一部の特定商品が好調となった一方で、多くのアイテムは店頭における営業機会の減少などにより厳しい市況となったという。
販売チャネル別にみると、営業機会が大幅に減少した百貨店が苦戦し、それを補完するかたちとなったECチャネルが好調となっている。EC専業企業も若い世代の顧客を獲得。実店舗が販売の中心だったホームファッション大手小売チェーンなども、オムニチャネル、デジタル対応がこのコロナ禍で大きく進行した。
また、同研究所は「寝具はマットレスなどの高機能化により、商品単価の上昇が顕著となっている。そのため手頃な価格のお試しコースや、負担が少ない月払い定額レンタルコースなどのサービスを提供することで、消費者の購買の障壁を取り除く取り組みが進められている」と分析している。
さらに、2021年の国内ホームファッション小売市場規模は、0.3%増の3兆3570億円と予測している。
※調査におけるホームファッション市場とは、「ベッドリネン・寝具」「タオル製品」「ナイトウェア・ホームウエア」「ホームファーニチャー」「インテリアファブリックス」「ホームライティング」「キッチン・テーブルウェア」の7分野を対象とする。主に一般家庭用を対象とするが、「ホームファーニチャー」「キッチン・テーブルウェア」には一部法人需要が含まれる。
■調査概要
調査期間:2021年8月~10月
調査対象:ホームファッション関連企業(メーカー・卸売業・小売業)
調査方法:同社専門研究員による直接面談、電話・e-mailによるヒアリング、郵送アンケート調査併用
■問い合わせ先
マーケティング本部 広報チーム
住所:東京都中野区本町2-46-2
TEL:03-5371-6912
press@yano.co.jp
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