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スギ薬局/生活習慣病予防のPREVENTと業務提携

2020年06月23日 15:50 / 経営

スギホールディングスは6月23日、連結子会社のスギ薬局が、健康保険組合向けに主治医と連携した生活習慣病の重症化予防プログラムを提供するPREVENTと業務提携すると発表した。

<PREVENTのプログラム>
PREVENTのプログラム

PREVENTは、「一病息災の健康づくり」をテーマに、名古屋大学大学院医学系研究科(保健学)山田研究室での研究成果を基にした重症化予防技術を中心に、生活習慣病(高血圧・脂質異常症・糖尿病)の重症化予防や脳梗塞、心筋梗塞の再発防止に取り組む方の健康づくり支援をしている。

レセプトや健康診断データを活用して疾患の発症を予測する医療データ解析事業「Myscope」、理学療法士、管理栄養士、保健師などの専門家による質の高い指導およびアプリとライフログのモニタリングデバイスを活用した生活習慣改善指導による重症化予防支援事業「Mystar」を実施している。

PREVENTのプログラムは、利用者に担当の専門家が付き、スマホアプリケーションや腕時計型ウェアラブルデバイスなどからライフログのモニタリングを行い、2週間に一度の専門家からの電話面談を軸にした、減塩などの食事改善や、それぞれのペースに合わせた運動指導など、一人ひとりに合わせた生活習慣改善のサポートを提供するもの。

<スギ薬局の予防・医療サービス>
スギ薬局の予防・医療サービス

スギ薬局は、関東・中部・関西・北陸エリアに約1300店を展開し、約3000人の薬剤師や約500人の管理栄養士を活用する調剤併設型ドラッグストアを強みに、地域の生活者の病気予防・健康管理に生涯にわたって関わり、健康増進に貢献する「トータルヘルスケア戦略」を推進している。

近年では、さまざまな医療機関から生活習慣病などの処方箋を年間約1000万枚応需している処方箋調剤事業に加えて、リアルとデジタルを連携させた予防・未病領域の展開を強化している。

メタボリックシンドロームの予防と改善を促す「特定保健指導」や150万人の健康診断データを活用した生活習慣病予防向けの情報サービス「メタボリスクレポート」などの健康保険組合向けのサービスと、一般消費者向けのアプリによる食事・運動などのセルフケア支援サービス「スギサポwalk/eats/deli」などを展開している。

提携により、今までスギ薬局のサービスに欠けていたハイリスク者層に対する重症化予防支援を加えることで、疾病予防から治療までの一気通貫での支援が可能となり、地域のお客・患者の健康寿命の延伸と医療費の適正化により深く貢献できるという。

業務提携により、中部エリアに本拠地を有する両社の経営資源を活用し、共同事業を実施する予定だ。スギ薬局の管理栄養士の活用や取引先の相互紹介による「重症化予防事業の展開の拡大」やPREVENTの重症化予防プログラムとスギ薬局の提供する他のサービスを連携することによる「一気通貫型の予防・医療サービスの展開」を行う。

また、地域生活者(市町村国保など)への展開を目的に、スギ薬局店舗を活用した「リアルとデジタルの融合による重症化予防支援モデルの構築」を目指す。

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