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味の素/バイオベンチャーのジーンデザインを子会社化

2016年12月09日 12:30 / 経営

味の素は12月9日、子会社の味の素オムニケムが、同日、国内有数の核酸医薬品の開発・製造受託会社(以下「CDMO」)であるジーンデザインの発行済みの全株式を取得することについて合意し、株式売買契約を締結した、と発表した。

同株式取得により、同社グループのオリゴ核酸製造技術、医薬品の製造機能・ノウハウ及びジーンデザインの持つ経営資源との相乗効果で、成長著しい核酸医薬品のCDMO分野での事業拡大を加速させる。

核酸医薬品は、これまで治療が困難だった疾患への適用にも開発が進められていることから、国内外において大きな市場成長が期待されている。同社は、市場のニーズに応えるべく、これまでに培ってきた合成技術を応用し、「液相合成法」(オリゴ核酸の一般的な合成法「固相合成法」に比べて大量生産に適している)をベースとしたオリゴ核酸の製造法を開発し、CDMO事業(「AJIPHASER」)を推進してきた。

ジーンデザインは、2000年に創業し、現在、受託開発・製造事業を手掛ける、国内有数のオリゴ核酸のCDMO。同社は核酸医薬品の製造に必要とされている固相合成法に関連する高度な技術や、厳格な品質管理・ノウハウを有していることから、国内の製薬メーカーや研究機関など幅広い顧客から高い評価を得ている。

今回の買収により、同社独自の大量生産に優れた液相合成法、オムニケム社の持つ医薬品の製造機能やノウハウに、ジーンデザインが持つ少量多品種の生産に優れた固相合成法、経験豊かな人財、cGMP(医薬品等の製造管理及び品質管理の基準)に準拠した製造機能を組み合わせることで、開発初期(固相合成による少量多品種の供給)から後期・上市後(液相合成による大量供給)に至るまでのオリゴ核酸の受託開発・製造事業が可能な体制を構築する。

■ジーンデザイン 概要
所在地:大阪府茨木市彩都あさぎ7-7-29
代表取締役社長:湯山 和彦
資本金:5000万円
設立年月日:2000年12月
大株主及び持株比率:湯山和彦 38.8%、個人株主など 61.2%
売上高:7億600万円(2015年度)

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