コーセー/群馬工場に新生産棟を増設、国内外の総生産量が1.3倍に

2017年03月02日 16:00 / 経営

コーセーは3月2日、群馬工場(群馬県伊勢崎市)の敷地内に新たに建設した新生産棟が3月1日に一部稼働を開始した、と発表した。

<群馬工場の新生産棟>
群馬工場の新生産棟

群馬工場は1980年に稼働を開始し、スキンケアやコスメタリー製品を中心に生産していたが、近年の売上拡大に伴う生産量の増大と、多品種少量需要への対応、Made in Japanの化粧品ニーズの高まりにも対応するため、より高付加価値製品の生産能力強化を目指して新生産棟を建設。

今後は、群馬工場を海外を含めたマザー工場として位置づける。

今回稼働した新生産棟は、製品タイプ毎に生産ゾーンを分け、それぞれを管理することにより、化粧品GMPに準拠した生産環境を構築し、万全な品質保証体制に結びつける。

棟内の諸室は生産工程順にコンパクトに集約し、動線のワンウェイ化を図っている。上下の動線は自動化設備を活用し、物流・マテリアルハンドリング効率の向上を図り、自動化ラインなどとあわせ生産性の向上を実現。その結果、同社の持つ工場の国内外の総生産量が、稼働後は従来の約1.3倍へと拡大する。

また、2012年に導入済みのエネルギー総合効率に優れたコージェネレーションシステムを群馬工場全体で活用してCO2排出量を低減するなど、環境負荷低減への取り組みを続ける。

■新生産棟概要
延床面積:1万8666m2(5656坪)
階数:地上3階建
生産能力:年間4500t、3000万個(国内外総生産量は従来の30%増)
投資額:60億円
従業員数:300名(既存棟と合わせると約700名強となる予定)

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