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サンマルクHD/アドバンテッジアドバイザーズと事業提携

2021年05月20日 12:50 / 経営

サンマルクホールディングスは5月20日、経営コンサルタントのアドバンテッジアドバイザーズと事業提携契約を締結した。

グループは独自のビジネスモデルを追求し、人々のより豊かな心と生活の形成に貢献できる企業として再び高い成長を実現すべく、2022年3月期を1期目とする新中期経営計画を策定した。

中期経営計画の下、「出退店戦略」「店舗管理」「業績管理」「ブランディング・マーケティング」「新規事業創出」という5つの具体的な対応策を打ち出した。中でも、「出退店戦略」「ブランディング・マーケティング」「新規事業創出」については、売上伸長に必要不可欠な要素であり、低成長状態からの脱却のためには急務であると考え、迅速な取り組みを開始した。

今回、同日付で公表した「第三者割当により発行される第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の募集に関するお知らせ」のとおり、資金調達に加えて、自社が認識している経営課題の解消や新中期経営計画の遂行への高度な経営支援を受けることができ、自社の企業価値の向上を図ることが可能であると考えられる事業提携先として、複数の上場会社への戦略的なアドバイスの提供実績に加え、外食産業への豊富なコンサルティング実績があるアドバンテッジアドバイザーズを選定した。

今後、アドバンテッジアドバイザーズがサービスを提供するファンドに対して、第8回新株予約権及び第1回無担保転換社債型新株予約権付社債を発行する予定であり、アドバンテッジアドバイザーズとの間で、事業提携契約を締結した。

サンマルクHDは、アドバンテッジアドバイザーズから受けるノウハウを活用することにより、業績向上のための諸施策の検討と着実な実行を積極的に推進する。

アドバンテッジアドバイザーズからは、「既存ブランドの出退店基準の精度向上」「新ブランド・新業態の開発(M&A含む)」「間接費のコスト削減」「QSC改善支援」「DXソリューションを活用した店舗ごとの集客強化・業務効率化」「人材採用支援」「その他サンマルクHDとアドバンテッジアドバイザーズが別途合意する業務」の各事項を含む支援を受ける予定だ。

グループは、サンマルクHDと連結子会社7社で構成し、「ベーカリーレストランサンマルク」「サンマルクカフェ」「すし処函館市場」「ベーカリーレストランバケット」「生麺工房鎌倉パスタ」「神戸元町ドリア」「倉式珈琲店」などのブランドを運営している。

グループは、「We create the prime time for you.」(私たちはお客様にとって最高のひとときを創造します)を経営理念に掲げ、「食」を通じて顧客満足向上策を提案し、人々のより豊かな心と生活の形成に貢献すべく、グループの定義するレストランなど飲食店業態の3要素(味・雰囲気・サービス)の品質をバランスよく高めることを目指している。

グループの属する外食業界は、少子高齢化に加えて、新型コロナウイルス感染症拡大による店舗の営業時間短縮要請やテレワークの恒常化による外食店舗の利用減少など、消費者の行動様式の変化により、営業時間の短縮、需要の減少といった大きな影響を受けている。

これらの変化に加え、お客のニーズを満たす高品質な商品の提供が可能となった中食・内食市場の存在もあり、外食から中食・内食への急激な志向変化が見受けられ、今後も厳しい経営環境が継続することが想定される。

このような状況の下、グループは、足許、収益性の低下、店舗当たりの売上低下といった課題に直面しており、現状の打開に向けて、あらゆる環境変化へのスピーディーな対応を可能とする強固な経営基盤の構築を行い、企業としての競争力を向上させることが課題であると認識していたという。

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