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オーケー/関西スーパー臨時株主総会の議決権集計に疑義

2021年11月09日 13:00 / 経営

オーケーは11月8日、H2Oグループとの経営統合案が採決された10月29日の関西スーパーマーケット臨時株主総会において、議決権行使の集計に係る疑義があると発表した。

関西スーパーとH2Oグループとの経営統合に係る議案が本来「否決」とされるべきであったにもかかわらず、それが覆され、関西スーパーの判断により「可決」として処理されたという疑義があることが総会検査役の報告により判明したとしている。

総会検査役によると、集計作業室において、いったんは経営統合に係る議案が僅差で「否決」となる集計結果を確認したものの、その後、関西スーパーの判断によって一部の「棄権」の投票の取り扱いが「賛成」に変更されたことにより、その結果が覆され、僅差での「可決」になったという。

投票用紙のマークシートは、は「賛成・反対・棄権のいずれにもご記入がない場合は、棄権として集計いたします」と明記され、当日会場でも説明されていた。

しかし、総会検査役は、関西スーパーの代理人弁護士から、ある株主が本来「賛成」する意図だったにもかかわらずマークシートを白紙で提出してしまったため、自身の議決権行使がどのように扱われるのか確認したい旨の申し出が午後3時30分ごろにあったとの説明を受け、また、関西スーパーの判断として、「棄権」と扱われていた当該株主の議決権を「賛成」として取り扱うこととした、という趣旨の説明を受けたという。

オーケーは、「白紙で提出されたマークシートの一部が『棄権』から『賛成』に集計し直されたことは、議長自らが議場の株主の皆様に行っていた説明に反するものである上、議場の裏でこのような取り扱いの変更が行われたことは、議場にいる出席株主に対して一切説明されておりません」としている。

そのため、同社は既に臨時株主総会の結果を受け入れて公開買い付けの提案を取り下げることを表明しているが、総会検査役の報告によって疑義を認識した以上、今回のプレスリリースにより疑義の存在を明らかにする必要があると判断したと発表している。

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