イセ食品グループ/SMBCキャピタル・パートナーズとスポンサー契約

2022年11月28日 10:14 / 経営

イセ食品は11月25日、同社と伊勢農場について東京地方裁判所の許可を得て、三井住友銀行が100%出資しているSMBCキャピタル・パートナーズをスポンサー企業に決定したと発表した。

イセ食品

帝国データバンクによると、イセ食品は、1971年6月に設立。グループで養鶏場を運営し、育種から飼育、採卵、加工、配送まで鶏卵関連事業を手掛けていた。自社ブランド卵「森のたまご」などの鶏卵を大手スーパーマーケット向けに卸していたほか、液卵も取り扱い、2020年1月期の年売上高は約377億2290万円だった。

しかし、3月11日に一部債権者と一部株主から東京地裁へ会社更生法の適用を申し立てられ、同月25日に更生手続き開始決定を受けていた。金融機関よりDIPファイナンスを受けながら、一般取引先に対しては従来の取引条件を維持して取引を継続することを前提に全額の弁済をするとして営業し、スポンサー選定を行っていた。

SMBCキャピタル・パートナーズは、主として事業の転換局面にある会社の株式の取得を通じた企業価値向上において、多くの実績を有しており、その強固な事業基盤、高い信用力を有する。スポンサー契約において、養鶏事業を営むイセ食品グループ企業の事業運営および更生計画案の遂行に合理的に必要な支援を行うという。

今後は、2023年5月頃に出資が実行される予定で、現在策定中の更生計画に従い、金融債務の弁済を実施、4年前後で更生手続きが終了する見込みとなっている。

更生手続き終結までの間、更生会社の事業の経営、財産処分管理権限は管財人のみに専属する。スポンサー企業が推薦する事業家管財人候補を裁判所にて審査のうえ、12月には事業家管財人が裁判所により選任され、従前からの法律家管財人と新たに選任される事業家管財人の2人が運営にあたる予定だ。

■問い合わせ先
管財人室
TEL:03-6758-6936
受付時間:10時~17時(土日祝日を除く)

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